Field Stories|CASE 031
専門メーカーの話から、
思いもしなかった方向へ広がりました。
商品を企画する会社、つくる会社、そして使う人。
最初から同じテーブルに座ってみると、誰かが答えを出すのではなく、
互いの言葉から次の発想が生まれていきました。
Prologue
つくる会社には、あとで伝えればいい?
ある商品開発の場で、一緒に考えることになったのは、プライベートブランド(PB)の商品を企画するメーカーと、その商品を製造するOEM専門メーカー、そして商品を使う生活者でした。
PBメーカーが生活者の声を聞き、内容を整理してからOEMメーカーに伝える。もちろん、それでも商品開発は進められます。
でも、生活者がどんな表情で話したのか。何に驚き、どこで言葉に詰まったのか。あとから報告するだけでは、伝えきれないこともあります。
それなら、最初から一緒に聞いてみよう。そんな考え方で、三者が同じ場に参加しました。
Scene 01
専門メーカーにとっての当たり前が、生活者には新鮮でした。
OEMメーカーは、単に依頼された商品をつくる会社ではありません。その分野に詳しい専門メーカーです。大学や研究者とのつながりもあり、技術や製造だけでなく、医学的な知見なども持っています。
対話の途中で、専門メーカーの担当者から、そうした知識に基づく説明が出てくることがあります。
すると生活者は、興味深そうに耳を傾けたり、驚いたり、気になったことを質問したりします。実際に試してみることもあります。
専門メーカーには日頃からなじみのある話でも、生活者にとっては初めて知ることかもしれません。その反応を、商品を企画するPBメーカーもすぐそばで見ています。
Scene 02
三者がいるから、話がその場で膨らんでいく。
生活者が普段の使い方を話す。専門メーカーが、技術や研究の視点から別の見方を示す。それを聞いた生活者が、さらに疑問を口にしたり、試したりする。
そこへPBメーカーの商品企画の視点も加わります。
誰かの発言をきっかけに、当初は考えていなかった方向へ話が広がる。そんな場面が生まれます。
もしOEMメーカーがその場にいなければ、後日、生活者の声を伝え、技術的に何ができるかを確認し、また企画を考え直すことになるかもしれません。
同じ場にいれば、専門的な可能性や制約も、その場の対話に加えることができます。何より、生活者の反応を見ながら、専門メーカー自身が新しい発想を膨らませられるのです。
Scene 03
教える人と、教わる人ではありませんでした。
この場で面白いのは、生活者が一方的に意見を求められる存在ではないことです。
生活者は専門メーカーの知識から新しいことを知り、専門メーカーは生活者の経験や反応から、これまで気づかなかった見方に触れます。PBメーカーも、そのやり取りを通じて商品企画の可能性を考え直します。
それぞれが持っているものは違います。だからこそ、話が面白くなります。
Scene 04
最初から答えを決めなくてもいい。
商品開発では、何をつくるか、どんな特徴を持たせるかを、早く決めたくなることがあります。
けれども、最初に決めた方向だけを確かめていたら、途中で生まれた面白い可能性を見落としてしまうかもしれません。
三者が同じ場で考えることの価値は、情報を速く共有できることだけではありません。
生活者の経験、専門メーカーの知識、PBメーカーの商品企画。それぞれの視点が交わることで、まだ誰も考えていなかった問いが生まれることです。
つくる会社も、企画する会社も、使う人も。同じテーブルで考える。
そんな時間から、次の商品づくりが思いがけない方向へ動き始めることがあります。
What We Found
同じ場にいたからこそ、知らなかった可能性に出会えました。
専門メーカーにはなじみ深い知識でも、生活者には驚きや新しい疑問につながります。
驚きや質問を三者で共有することで、当初の想定を超えた方向へ対話が広がります。
生活者も専門知識に触れ、試し、考えを深める。互いの見方が変わっていきます。
Free Consultation
違う立場の人が集まると、商品開発はどう変わるでしょうか。
こらぼたうんでは、企業同士、企業と生活者、そして複数の企業と生活者が一緒に考える場づくりをお手伝いしています。商品開発の進め方から、お気軽にご相談ください。