Field Stories|CASE 012
社長も、ここでは
「〇〇さん」でした。
通常は企画担当者を中心に進めている共創セッションへ、 社長が参加することになりました。 社員は、生活者が率直な意見を言っても大丈夫だろうか、 場が堅くならないだろうかと、最初は少し緊張していました。 しかし、こらぼたうんでは社長も社員も生活者も全員「さん付け」です。 同じテーブルに座ると、社長も一人の参加者として自然に対話へ加わりました。
Prologue
社長が参加すると聞いて、社員の方が先に緊張しました。
共創セッションは、 通常、商品やサービスの企画担当者を中心に進めます。
生活者と同じテーブルを囲み、 商品について感じていることや、 暮らしの中での使い方を率直に話してもらいます。
そこへ、社長が参加することになりました。
社長自身が取り組みに関心を持ち、 生活者との対話を直接見てみたいと思ったからです。
企画担当者の方々には、 期待と同時に、少し心配もありました。
Scene 01
社員が気にしていたのは、社長の反応でした。
生活者との対話では、 必ずしも企業にとって耳ざわりのよい意見ばかりが出るわけではありません。
「この説明では分かりません」 「自分なら選ばないと思います」 「別の商品との違いが見えません」
率直な意見が出るからこそ、 新しい気づきが生まれます。
しかし、その場に社長がいるとなると、 社員は少し気を遣います。
社長の前で、厳しい意見が出ても大丈夫でしょうか。
参加者が気を遣って、言いにくくならないでしょうか。
社員も、いつものように話せるか少し心配です。
社長がいることで、 普段の会議のような上下関係が持ち込まれることを心配していました。
Scene 02
こらぼたうんでは、社長も社員も生活者も全員「さん付け」です。
セッションが始まる前に、 参加者全員へ場のルールを共有しました。
役職や年齢に関係なく、 お互いを「さん付け」で呼ぶこと。
相手の意見を否定しないこと。 正解を決めるのではなく、 感じたことをそのまま話すこと。
社長だけを特別な呼び方にすることはありません。
社長も自然にそのルールを受け入れ、 生活者や社員と同じように席へ着きました。
Scene 03
最初の緊張は、対話が始まると少しずつ消えていきました。
最初のうちは、 社員も生活者も少し慎重に話していました。
しかし、商品を手に取ったり、 日常の使い方を話したりするうちに、 いつもの共創セッションの空気へ変わっていきました。
社長も説明する側に回るのではなく、 生活者の言葉を聞きながら質問しました。
その場面では、どこが一番気になりますか。
今の商品では、どのように使っていますか。
それなら、こういう考え方もできそうですね。
生活者も、社長だからと過度に構えることなく、 自分の経験や感じたことを話すようになりました。
Scene 04
社長が直接聞いたことで、生活者の言葉が報告ではなくなりました。
通常、社長や経営層へ生活者の意見を伝えるときは、 担当者が内容を整理して報告します。
調査結果や要点をまとめ、 社内で共有しやすい形へ整えます。
しかし、報告書だけでは伝わりにくいことがあります。
生活者が言葉を選ぶ間。 商品を手に取ったときの表情。 誰かの一言に周囲がうなずいた瞬間。
社長は、その場でそれらを直接受け取りました。
「生活者がこう言っていた」ではなく、その言葉を一緒に聞く。
社員が後から説明するのではなく、 社長自身が生活者の言葉や表情、場の反応を直接体験しました。 そのため、気づきの背景まで含めて社内で共有しやすくなりました。
Scene 05
社員の心配は、いつの間にか安心へ変わっていました。
セッションが進むにつれて、 社員の方々も普段どおりに発言するようになりました。
社長の意見に合わせるのではなく、 生活者の言葉をもとに、 企画担当者自身の考えも話しました。
社長も、その意見を否定したり、 結論を急いだりすることはありませんでした。
一緒に話を聞き、 一緒に面白がり、 一緒に新しい可能性を考えていました。
社長がいると、率直な意見が出にくくなる
生活者も社員も社長の反応を気にして、 場が堅くなるのではないかと心配していました。
同じルールで座れば、社長も対話の一人になる
全員を「さん付け」で呼び、 同じテーブルで話すことで、 役職を越えた自然な対話が生まれました。
Scene 06
肩書きをなくすのではなく、対話の前に置かないということでした。
社長が社長でなくなるわけではありません。
社員と社長の役割が同じになるわけでもありません。
ただ、生活者との対話の場では、 肩書きを先に置かず、 一人の参加者として相手の言葉を聞きます。
その姿勢があることで、 生活者は率直に話しやすくなり、 社員も自分の考えを出しやすくなります。
社長が参加したことで、 生活者との距離だけでなく、 社内の距離も少し縮まりました。
What We Found
社長がいても、対話のルールが同じなら、率直な場はつくれました。
社長、社員、生活者を問わず全員を「さん付け」で呼び、 否定しないという同じルールを共有しました。
報告書では省かれやすい表情や間、 周囲のうなずきまで含めて、 社長自身が生活者の反応を受け取りました。
社長も一人の参加者として話を聞くことで、 社員も役職を過度に気にせず、 自分の考えを出しやすくなりました。
社員が心配していたような堅い場にはなりませんでした。 社長も生活者や社員と同じテーブルに座り、 一人の参加者として対話へ加わりました。 生活者の率直な意見を経営者が直接聞いたことで、 社内で共有する気づきにも、より強い実感が伴うようになりました。
Free Consultation
経営者も、生活者の言葉を直接聞いてみませんか。
生活者の反応は、報告書だけでは十分に伝わらないことがあります。 こらぼたうんでは、役職や立場に関係なく、 全員が同じテーブルで話せる場をつくります。 社長や経営層の参加についても、安心してご相談ください。