口コミマーケティング(WOM)

定義

口コミマーケティング(Word of Mouth Marketing, WOM)とは、
消費者同士の自然な口コミや情報共有を活用して商品やサービスを広めるマーケティング手法です。
特に信頼性が高く、購入意欲に強い影響を与えるため、広告よりも効果的な場合があります。

ポイント: 企業主導の宣伝ではなく「生活者の声」を軸に広がる点が特徴です。

主な手法

  • レビュー・評価サイト: ECサイトや口コミアプリでの投稿を活用。
  • SNSシェア: ユーザーが自然に体験をシェアすることで拡散。
  • インフルエンサー施策: 影響力のある人物が紹介することで信頼性を強化。
  • イベント体験型: 試供品や体験イベントを通じて口コミを誘発。
  • ユーザー参加型キャンペーン: 写真投稿やレビューコンテストなどで拡散を促す。

メリット

  • 信頼性が高い: 知人や第三者の声は広告よりも受け入れられやすい。
  • 費用対効果が高い: 自然発生的な拡散は広告費を抑えられる。
  • ブランドロイヤリティ向上: ファンが積極的にブランドを推奨する。
  • 長期的効果: 良い口コミは長く残り、新規顧客獲得につながる。

成功のポイント

  • 顧客体験の向上: 「語りたくなる体験」を設計することが最重要。
  • 口コミしやすい仕掛け: SNSボタンや紹介制度などシェアの動線を整える。
  • インフルエンサー連携: 信頼される発信者を通じて口コミを加速。
  • 誠実な対応: 偽口コミや過度な操作は逆効果。信頼維持が鍵。

FAQ

Q. リファラルマーケティングとの違いは?
A. リファラルは紹介制度など仕組み化された口コミで、WOMは自然発生的な拡散を重視します。
Q. ネガティブな口コミはどう扱う?
A. 真摯に対応し改善点を反映することで、逆に信頼性を高める機会になります。
Q. BtoBでも有効?
A. はい。導入事例や顧客の声が口コミとして共有されることで、他社の信頼獲得につながります。

👉 他の用語も調べたい方はこちら

マーケティング用語集トップページへ戻る

おすすめの記事
最近の記事
  1. 営業を「値引き担当」で終わらせない──共創マーケティングで一緒に価値をつくるチームへ

  2. 値下げしても楽にならない…中小企業が「脱・価格競争」に踏み出す3つの共創戦略

  3. 比較で戦う「差別化」から、選ばれる「独自化」へ

  4. グループインタビュー vs 共創セッション──“意見収集”から“発想・改善”へ進める方法”

  5. 会議で沈黙、カフェで熱弁──人はどこで本音を語るのか

  6. 大手に勝てない理由は「真似」しているから─中小企業が描く独自の成長曲線

  7. 分断の時代を乗り越える鍵─共創型マーケティングとは何か

  8. イチゴ2粒500円──日常を“非日常”に変える、消費者視点と生産者の知恵

  1. 営業を「値引き担当」で終わらせない──共創マーケティングで一緒に価値をつくるチームへ

  2. 値下げしても楽にならない…中小企業が「脱・価格競争」に踏み出す3つの共創戦略

  3. 上司の“好み”で決まる企画会議から抜け出すには ── 評価バイアスを超えて、納得を得る企画へ

  4. 「差別化しろ」と言われても…企画迷子になる理由

  5. 企画がヒットしないのは“想定顧客”が間違っているから|共感リサーチで「伝わる企画」へ

  6. お客様の声を“そのまま”使っていませんか?ヒット商品に変える3ステップ

  7. 共創アイデア創出力チェック|発想の柔軟性を10問でセルフ診断

  8. 共創価値発信力チェック|共感を広げる伝える力を10問でセルフ診断