アイデアは、会議室の中だけで生まれるとは限りません。企業担当者と生活者が同じテーブルを囲み、本音で語り合う場には、 アンケートや通常の打ち合わせだけでは見えにくい気づきが立ち上がってきます。こらぼたうんの価値共創セッションも、ある意味では 企業と生活者による“ワイガヤ”だといえるのかもしれません。
こらぼたうんの価値共創セッションは、単なる意見収集でも雑談でもなく、企業と生活者が互いの視点を持ち寄りながら、新しい価値の芽を見つけていく場です。
「ワイガヤ」という言葉には、自由に意見を出し合うにぎやかな議論のイメージがあります。 ただ、本質は単ににぎやかに話すことではなく、立場を超えて本音を出せる場があること、 そしてその中で、今まで見えていなかった考え方や価値観がぶつかり合うことにあります。
この視点で考えると、こらぼたうんが行っている価値共創セッションも、かなり近いものがあります。 企業担当者が一方的に質問し、生活者が答えるだけの場ではありません。むしろ、 同じ目線で語り合いながら、互いの言葉に反応し、意味を深めていく対話の場です。
価値共創は、企業と生活者が継続的な関係を育みながら、 “選ばれる理由”をかたちにしていくアプローチです。
ワイガヤの本質は「自由な議論」より「本音が出る場づくり」
ワイガヤという言葉を聞くと、「何でも自由に意見を言い合う会議」のように受け取られがちです。 もちろん自由さは大切ですが、それだけでは成り立ちません。本当に大切なのは、 参加者が安心して話せること、そして立場や肩書きに縛られずに言葉を出せることです。
- 批判されるかもしれない、という不安が少ない
- 「それは違う」とすぐに切り捨てられない
- 立場の強い人だけが場を支配しない
- まだ形になっていない言葉も大切にされる
こうした条件がそろってはじめて、人は自分の考えや違和感、ちょっとした引っかかりを話せるようになります。 そして実は、新しい価値の芽は、完成された意見よりも、そうした小さな違和感やつぶやきの中にあることが少なくありません。
会議では出ない声が、対話の場では出てくる
形式的な会議では、「正しいこと」や「結論につながること」を話そうとしがちです。 しかし価値共創の場では、まだ整理されていない感覚や、使う側ならではの言葉が非常に重要です。 そのためには、効率より先に安心して話せる空気をつくることが欠かせません。
こらぼたうんの価値共創セッションも、ある意味“企業と生活者のワイガヤ”
こらぼたうんの価値共創セッションは、社内だけで行うワイガヤとは少し違います。 大きな違いは、企業の内側だけでなく、生活者がその場にいることです。
商品やサービスをつくる側の視点と、実際に使う側の視点。 その両方が同じ場にあることで、社内だけでは当たり前すぎて見えなくなっていた前提が、少しずつ揺さぶられていきます。 その意味で、これは単なる社内会議でも、一般的なグループインタビューでもありません。
こらぼたうんの場で起きていること
企業担当者と生活者が、調査対象と回答者という関係ではなく、一緒に考える相手として同じ場にいること。 その場で交わされる言葉が、アイデアの断片になり、企画の方向性になり、時には担当者自身の見方の変化にもつながっていきます。
社内の人だけで寄ってたかって考えることにも意味はありますが、そこに生活者が加わることで、 対話はより現実の暮らしに近づきます。そう考えると、価値共創セッションは “社外に開かれたワイガヤ”とも言えるかもしれません。
組織横断で考える視点とも相性が良い
価値共創を社内に閉じず、部署をまたいで進めることの意味については、 👉寄ってたかってやってみよう。組織横断し寄ってたかって でも触れています。生活者の声を起点に、企画・開発・営業・現場などがそれぞれの立場から関われるようになると、 共創は一部の担当者だけの取組ではなく、組織全体の視点へと広がっていきます。
社内ワイガヤと、企業×生活者の共創セッションは何が違うのか
似ているようで、見えてくるものが違う
- 部署や立場を越えて意見を出し合える
- 社内事情や実務を踏まえた議論がしやすい
- ただし、前提や常識が似ていて視点が寄りやすい
- 使う人の文脈が想像にとどまりやすい
- 実際の暮らしや使い方の文脈がその場にある
- 企業側の思い込みや前提が揺さぶられる
- 担当者の見方そのものが変わることがある
- 企画の方向性だけでなく“選ばれる理由”が見えやすい
社内ワイガヤが悪いということではありません。むしろ、社内で自由に話せることはとても大切です。 ただ、商品やサービスが本当に届く相手のことを考えるなら、生活者のいる場で言葉を交わすことの意味は大きいのです。
企業の中だけで考えていると、「何を伝えたいか」は見えても、「どう受け取られるか」「どんな場面で意味を持つか」が曖昧なままになりがちです。 そこに生活者が入ることで、価値の輪郭が一気に具体性を帯びてきます。
価値共創セッションで起きるのは、アイデアの量より“見え方の変化”
共創セッションというと、「面白いアイデアがたくさん出る場」という印象を持たれることがあります。 もちろんそれも一つの成果ですが、本当に大きいのは、担当者の見え方が変わることです。
- 生活者の何気ない言葉が、企画の見直しのヒントになる
- 当たり前だと思っていた前提が崩れる
- 「売る側」の視点だけでなく「使う側」の意味が見えてくる
- アイデアより先に、見る角度そのものが変わる
これは非常に大きな変化です。なぜなら、商品やサービスの改善は、単発の発想だけでなく、 その後の見方や判断の仕方にも影響するからです。
つまり、価値共創セッションの成果は「その場で出た案」だけではありません。 担当者がその後も生活者の視点で考えられるようになること、 そして社内の会話が少しずつ変わっていくことも、重要な成果だといえます。
気づきを社内で噛み合わせることも重要
共創の場で見えた価値は、そのままでは社内で十分に活かされないこともあります。 企画・デザイン・営業といった部門がどう噛み合うかについては、 👉企画×デザイン×営業が噛み合うと、価値は一気に跳ねる で詳しく触れています。対話で見えた気づきを、組織の中でどう受け渡していくかは、共創を成果につなげるうえで欠かせない視点です。
だからこそ、雑談ではなく「設計された場」が必要になる
ここまで読むと、「自由に話せればよいのなら、ただ集まって雑談すればいいのでは」と思われるかもしれません。 しかし実際には、そう簡単ではありません。場が自由であるほど、むしろ 安心感・進行・受け止め方の設計が重要になります。
- 人の意見をすぐに否定しない
- まず受け止めてから広げる
- 立場の強い人が結論を急がない
- 一人の発言をみんなで育てる
- 本音を言いやすい空気を保つ
こらぼたうんが大切にしているのも、こうした空気づくりです。 価値共創は、声の大きい人のアイデアを採用する場ではありません。 まだ言葉になっていない違和感や小さな感想を丁寧に拾い上げ、それを価値の方向へつなげることが重要です。
だからこそ、価値共創セッションは単なる雑談でも、単なる会議でもなく、 本音と気づきを引き出すために設計された対話の場である必要があります。
生活者との対話を、現場で生きる形にしていくために
生活者との対話で見えた価値は、商品企画やサービス設計のヒントになるだけではありません。 それを実際の現場でどう伝えるか、どう売るか、どう社内で共有するかまでつながってはじめて、 共創は“良い話”で終わらずに動き出します。
特に営業を早い段階から巻き込んでおくと、共創の成果は現場で生きやすくなります。 「生活者の言葉」と「売り場や商談の現実」がつながることで、提案や伝え方にも厚みが出てくるからです。
現場発の動きにつなげる視点
共創を現場で加速させる視点については、 👉営業を巻き込むと共創は加速する──現場発のアイデアで売れるチームに変える もあわせてご覧ください。生活者との対話で見えた価値を、実際の提案・販売・社内連携へどうつないでいくかを考えるうえで、非常に相性の良いテーマです。
まとめ
価値共創セッションは、単なる意見収集の場ではありません。 企業担当者と生活者が同じ目線で語り合い、互いの言葉に触れながら、 新しい価値の芽を見つけていく対話の場です。
その意味で、こらぼたうんの価値共創セッションは、ある意味では 企業と生活者による“ワイガヤ”だといえるでしょう。 ただし、それは単に自由に話せばよいというものではなく、 本音が出やすい空気や、立場を超えて受け止め合える関係、言葉を価値につなげていく進行があってこそ成り立ちます。
会議室の中だけでは見えないものがあります。アンケートだけでは届かないものもあります。 だからこそ、企業と生活者が同じ場にいて、寄ってたかって考えることに意味があります。 新しい価値は、一方的につくるものではなく、対話の中で少しずつ輪郭を持ち始めるのだと思います。
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