Field Stories|CASE 029
企業の人が、
生活者になってみました。
新商品のアイデアを考えるために、生活者には競合する家電製品を実際に使ってもらいました。 ただし、体験したのは生活者だけではありません。 企業担当者も同じ商品を自分で購入し、同じように使ってからセッションへ参加しました。 同じ経験があったことで、質問と回答ではなく会話が始まり、 その会話は、お互いの見方を変える対話へと深まっていきました。
Prologue
生活者だけに体験してもらい、企業は感想を聞く。
新商品のアイデアを考えるとき、 生活者に競合商品を使ってもらい、 その感想を聞くことがあります。
どこが使いやすかったか。 何に迷ったか。 どんな点が不便だったか。
こうした質問から、 商品開発のヒントを得ることはできます。
しかし、生活者だけが体験し、 企業担当者は質問する側にいると、 セッションは一問一答になりがちです。
そこには情報はあっても、 お互いの経験から話が広がっていく対話は、 なかなか生まれません。
Scene 01
生活者には、競合する家電製品を実際に使ってもらいました。
新商品のアイデアを考えるために、 参加者には競合する家電製品を自分で購入し、 日常の中で使ってもらいました。
店頭で触るだけではありません。 開封し、設置し、操作し、暮らしの中で何度か使ってみる。
使い始めるまでの迷いも、 実際に使ったときの印象も、 家族の反応も含めて体験してもらいました。
本来であれば、その体験をもとに 生活者へ質問するセッションを行います。
しかし今回は、 企業担当者にも同じ体験をしてもらうことにしました。
Scene 02
企業担当者も、同じ商品を購入して使いました。
企業担当者も、 参加者と同じ競合商品を自分で購入しました。
説明資料を読んだだけではありません。 自分で箱を開け、自分で設置し、自分の暮らしの中で使いました。
使い始めるまでに迷ったところ。 思っていたより便利だったところ。 期待していたほどではなかったところ。
企業担当者にも、 生活者としての体験が生まれました。
Scene 03
同じ経験があったから、質問と回答ではなく会話になりました。
セッションが始まると、 いつもの一問一答とは違う空気が生まれました。
生活者が「ここで少し迷いました」と話すと、 企業担当者も「私も同じところで迷いました」と返します。
別の参加者が、 「私はそこではなく、別のところが気になりました」 と続けます。
私は、最初の設定で止まりました。
そこは私も迷いました。でも、使い始めてからは便利でした。
私は逆で、設定は簡単でしたが、片づけるときが気になりました。
その見方はしていませんでした。
同じ商品を使っているため、 説明しなくても伝わることがあります。
Scene 04
会話が弾むと、ワードが次々に出てきました。
一問一答では、 質問に対する答えだけが返ってきます。
しかし、同じ経験をした人同士の会話では、 一つの発言が次の発言を呼びます。
誰かが「使いにくかった」と言えば、 別の人が「私はこう使えば便利でした」と話します。
そこから、 家の中での置き場所、 家族との使い方、 収納の仕方、 使う時間帯、 片づけるときの気持ちへと話題が広がります。
セッションでは、 新商品のアイデアにつながるワードが 次々に出てきました。
Scene 05
会話は、お互いの見方を変える対話になりました。
たくさん話が出ることだけが、 今回の成果ではありませんでした。
生活者の発言を聞いて、 企業担当者が自分の体験を見直す。
企業担当者の体験を聞いて、 生活者も別の見方に気づく。
同じ経験を土台に、 異なる見方を持ち寄ることで、 お互いの考え方が少しずつ動いていきました。
自分では便利だと思っていましたが、そう感じない人もいるのですね。
企業の人も同じところで迷ったと聞いて、私だけではないと思いました。
その使い方は考えていませんでした。
その話を聞くと、商品を見る基準が少し変わります。
今回のセッションでは、 会話が弾んだだけではありません。
企業担当者と生活者が、 お互いの見方を少しずつ変えていく対話が生まれました。
Scene 06
変わったのは、アイデアだけではありませんでした。
セッションからは、 新商品のアイデアにつながる多くのヒントが得られました。
しかし、より大きかったのは、 企業担当者のベースとなる考え方が変わったことです。
商品の機能だけを見るのではなく、 生活者が使い始めるまでの迷いを見る。
使っている時間だけではなく、 置き場所や片づけ方まで考える。
便利かどうかだけではなく、 暮らしの中で続けて使えるかを考える。
こうした見方が、 その後の商品企画の土台になりました。
生活者に体験してもらい、感想を聞く
企業は質問する側、 生活者は答える側になり、 セッションは一問一答になりがちでした。
企業も同じ体験をし、見方を持ち寄る
共通体験から会話が始まり、 異なる見方が交わる対話へ深まり、 商品企画の土台となる考え方が変わりました。
「生活者へ質問する」から、「同じ経験をした人同士で考える」へ。
企業担当者も生活者と同じ商品を使ったことで、 セッションは感想を集める場ではなくなりました。 共通体験から会話が生まれ、 その会話が、お互いの見方を変える対話へと深まりました。
What We Found
同じ経験が、会話を生みました。会話が、対話になりました。
同じ商品を使った経験があったため、 発言の背景を一から説明しなくても、 互いの感覚を共有できました。
一つの体験から、 置き場所、家族、収納、時間帯など、 新商品のヒントになるワードが次々に生まれました。
生活者の感想を集めただけではなく、 担当者自身の考え方が変わり、 その後の商品企画にも影響しました。
企業担当者と生活者が同じ競合商品を使ってからセッションを行ったことで、 一問一答ではなく、互いの体験を持ち寄る会話が生まれました。 その会話から多くの言葉と新商品のヒントが集まり、 担当者のベースとなる考え方と、その後の企画の方向性が変わっていきました。
Free Consultation
感想を聞くだけではなく、同じ体験から一緒に考えてみませんか。
こらぼたうんでは、生活者だけに商品やサービスを体験してもらうのではなく、 必要に応じて企業担当者にも同じ体験をしてもらいます。 共通体験から生まれる会話を、互いの見方を変える対話へと深め、 新商品やサービス改善のヒントを一緒に見つけます。