スケルトン状態の店舗内でオーナーと地域住民が図面を囲み、地域にどのような店をつくりたいか話し合っている様子

Field Stories|CASE 018

自分たちの街に、
素敵な店ができてほしかった。

地域に新しい店をつくりたいと考えていたオーナーがいました。 完成した店を地域の人へ見せるのではなく、 まだ何もないスケルトンの状態から、一緒に考えることにしました。 謝礼を条件に参加者を集めたわけではありません。 オーナーが店に込めた思いを書いたチラシを地域へ届けると、 多くの方が参加してくれました。 新しい店への興味だけではなく、 自分たちの街に素敵な店ができてほしいという思いが、 約4か月にわたる店づくりを支えていました。

テーマ:地域とつくる店 形式:約4か月の継続型セッション 店舗名・地域名は非公開

Prologue

店が完成する前から、地域との関係をつくることにしました。

あるオーナーが、 地域に新しい店を開くことになりました。

店舗の場所は決まっていましたが、 店内にはまだ壁も棚も設備もありません。

そこにあったのは、 何もない空間と、 この街にこんな店をつくりたいというオーナーの思いでした。

完成形を一人で決めるのではなく、地域の人たちと一緒に考えたい。

そこで、店が完成してから感想を聞くのではなく、 何もない状態から地域住民に参加してもらうことにしました。

Scene 01

募集チラシに書いたのは、謝礼ではなくオーナーの思いでした。

参加者を集めるために、 謝金や謝礼を用意したわけではありません。

地域のポストへ届けたチラシには、 オーナーがなぜこの街に店をつくりたいのかを書きました。

この地域に、どのような場所をつくりたいのか。

地域の方々と、どんな関係を育てたいのか。

完成する前から、一緒に店を考えてほしいこと。

調査への協力を求めるチラシではなく、 店づくりへの思いを伝える手紙に近いものでした。

Scene 02

謝礼がなくても、多くの地域住民が集まってくれました。

チラシを見た地域の方々が、 最初のセッションへ参加してくれました。

新しくどんな店ができるのか、 興味を持っていた方もいたと思います。

しかし、それだけでは、 約4か月にわたって何度も足を運んではもらえなかったでしょう。

自分たちが暮らす街だからこそ、素敵な店ができてほしい。

その思いが、 参加を続ける力になっていたのだと思います。

Interest どんな店ができるのか知りたい

暮らしている地域に新しい店ができることへの、 純粋な関心がありました。

Hope 街に素敵な場所が増えてほしい

自分や家族が暮らす地域だからこそ、 良い店になってほしいという願いがありました。

Empathy オーナーの思いに共感した

店をつくる理由や地域への思いが、 参加するきっかけになりました。

Participation 自分たちの街づくりに関わりたい

店への意見を伝えることが、 地域の未来を考えることにもつながっていました。

Scene 03

最初のセッションは、何もない店内から始まりました。

最初に地域の方々が訪れたとき、 店内はまだスケルトンの状態でした。

商品も、棚も、 完成したサービスもありません。

参加者は何もない空間を歩きながら、 どんな場所になったらうれしいかを話しました。

一人でも入りやすい雰囲気だとうれしいです。

子どもと一緒に来ても、落ち着ける場所があるといいですね。

買い物をするだけではなく、少し立ち寄れる店になったら素敵です。

この街らしさを感じられる場所にしてほしいです。

完成したものを評価するのではなく、 まだ決まっていないからこそ、 自由に店の可能性を考えることができました。

Scene 04

一度だけ意見を聞いて、店づくりを終えたわけではありません。

最初のセッションで出た意見を、 オーナーが持ち帰りました。

店の考え方、空間の使い方、 サービスや過ごし方について、 もう一度整理しました。

そして次のセッションでは、 修正した案や少しずつ変化した店内を見てもらいました。

Continuous Dialogue

地域住民の要望を、そのまま店に反映したわけではありません。

なぜその場所が必要なのか。 どんな不安や期待が背景にあるのか。 オーナーが大切にしたい店の姿と、 地域住民が街に望んでいることを、 何度も対話しながらすり合わせました。

Scene 05

店が形になるたびに、地域の方々は何度も足を運びました。

店づくりは、 約4か月にわたって続きました。

毎回参加することを求めたわけではありません。

それでも、店が少しずつ形になる過程を見ながら、 何度も参加してくれる方がいました。

Stage 01 何もない店内

スケルトンの空間を歩き、 店に求めることを話しました。

Stage 02 構想とレイアウト

空間の使い方や、 過ごし方の案を一緒に考えました。

Stage 03 店内が形になる

内装や設備が整うたびに、 見え方や使いやすさを確かめました。

Stage 04 オープン前の確認

店が目指した姿と、 地域の方の感じ方を最後に確認しました。

内装が進み始めた店舗でオーナーと地域住民がレイアウト案を囲み、前回からの変化や店の過ごしやすさについて意見を交わしている様子

Scene 06

オーナーの思いと、地域住民の思いが重なっていきました。

オーナーだけが、 地域に素敵な店をつくりたいと考えていたわけではありません。

地域の方々も、 自分たちが暮らす街に、 長く愛される店ができてほしいと願っていました。

Owner この街に、地域とつながる店をつくりたい

店を開くことだけではなく、 地域に必要とされる場所をつくりたいと考えていました。

Community 自分たちの街に、素敵な店ができてほしい

暮らしている地域をより良くしたいという思いが、 参加を続ける力になっていました。

その二つの思いが、 店づくりの途中で何度も重なりました。

Scene 07

オープンしたとき、参加者は初めて来たお客様ではありませんでした。

約4か月後、 店はオープンの日を迎えました。

参加した地域の方々は、 完成した店を初めて見た人ではありません。

何もない状態から店内を歩き、 オーナーの思いを聞き、 少しずつ形になる過程を見てきた人たちです。

ここが、前に話していた場所になったんですね。

何もなかった頃から見ていたので、オープンがうれしいです。

自分たちの街に、こんな店ができてよかったです。

店が完成してから、地域との関係が始まったのではありません。
一緒に考えた約4か月の中で、すでに関係は育っていました。

What We Found

店づくりへの参加は、自分たちの街を考えることでもありました。

謝礼ではなく、思いが参加のきっかけになる

オーナーが店をつくる理由を伝えたことで、 その思いに関心を持った地域住民が集まりました。

一度の意見交換では、関係は育たない

スケルトンの状態からオープンまで、 何度も対話を重ねたことで関係が深まりました。

店を考えることは、街の未来を考えることでもある

地域住民は利用者としてだけではなく、 自分たちが暮らす街を良くしたい人として参加していました。

Relationship Before Opening

完成した店への感想を聞いたのではありません。 オーナーが店に込めた思いを伝え、 何もない空間から地域住民と対話を重ねました。 店が少しずつ形になる過程を共有したことで、 オープン前から地域との関係が育ち始めていました。

オーナーは、この街に素敵な店をつくりたいと思っていました。
地域の人たちも、自分たちの街に素敵な店ができてほしいと思っていました。

Free Consultation

店や施設が完成する前から、地域との関係を育ててみませんか。

店舗や地域拠点は、 完成してから利用者の意見を聞くこともできます。 しかし、構想や設計の段階から地域の方々と対話することで、 オーナーの思いと地域が求めることをすり合わせながら、 長く愛される場所を一緒に育てることができます。