ヒーロージャーニー×価値共創マーケティング実践ガイド

✅ 15〜30分で試せる 🧩 1枚シートで整理 🤝 共創で“当て勘”を減らす

ヒーロージャーニーを知らなくても大丈夫。顧客が「途中でやめたくなる瞬間」を起点に、 共創で“体験”を組み立てるための現場テンプレです。

🔰 ヒーロージャーニー(要約)

もともとは物語の型で、ざっくり言うと「主人公が試練を越えて成長する流れ」のこと。
マーケティングに置き換えると、主人公は商品ではなく顧客で、 企業は支援者(メンター)として“試練を越えられる体験”を用意します。

✅ このページでは、型を暗記する前に「最大の試練」を1つに絞るところから始めます。

まず決めるのは、顧客が進む道の“全部”ではなく、最もつまずく1点(最大の試練)です。
そこに向けて、企業がメンター(支援者)として提供する価値を、共創で設計していきます。

1. このページのゴール

🎯 ここまでできればOK
  • 最大の試練を「1行」で言える
  • 企業がメンターとして提供する支援の型が「3つ」出ている
  • 次に現場で確かめる観察・対話のポイントが決まっている
💡 “物語を作る”のが目的ではありません。顧客の試練を一緒に超える体験を設計するのが、共創の入口です。

2. よくある落とし穴(先回りチェック)

  • 細かい段階を“全部”埋めることが目的になってしまう(=顧客の現実から離れる)
  • 主人公が商品・ブランドになってしまう(=共感が伸びない)
  • 試練が想像や社内の思い込みのまま(=刺さらない)
✅ 対策はシンプル:「最大の試練」を現場で確かめること。アンケートより、観察・買い物同行・ミニ座談が効きます。

3. 15分ワーク:顧客の「最大の試練」を1つに絞る

✅ 15分で完成
  1. 日常:顧客が普段やっていることを1行で書く
  2. 違和感:最近の「モヤモヤ/不便/不安」を1つ挙げる
  3. 最大の試練:途中で“やめたくなる瞬間”を1つに絞る
  4. メンターの支援:企業ができる支援を3つ書き出す
🔍 コツ:「最大の試練」は感情で表現すると強いです(例:面倒/不安/恥ずかしい/決めきれない/失敗したくない)。

4. 企業=メンターの支援を「3つの型」で作る

🧩 型にすると、再現性が出る

支援アイデアは“思いつき”だと再現が難しいので、まずはに落とします。下の3つから選ぶだけでOKです。

支援の型(例)

  • 迷わない:比較がしやすい/選び方が分かる/判断材料が整理されている
  • 失敗しない:不安が減る/試せる/やり直せる/誰かが支えてくれる
  • 続けられる:手間が減る/習慣化できる/小さな成功が積み上がる
✅ ここでのポイント:支援は「機能」ではなく、試練を越えるための“体験”として書く(例:迷わない→“選ぶ自信が持てる”)。

5. 共創で検証する:当て勘を減らす現場の確かめ方

🤝 共創の出番

“最大の試練”が合っているかは、机上では分かりません。現場の対話で確かめると、設計が急に現実的になります。

おすすめの確かめ方(小さく始める)

  • 観察:どこで止まる?何に迷う?何を見落とす?
  • 買い物同行:選ぶ瞬間の“言葉にならない迷い”を拾う
  • ミニ座談(15〜30分):試練の解釈がズレていないかを確認
  • 社内共有会:営業・開発・広報で“試練”を共通言語にする
💡 1回で完璧にしなくてOK。共創は更新し続けられる設計に強みがあります。

6. すぐ使える「1枚シート」(コピペでOK)

📝 ヒーロージャーニー×共創:主人公・試練・支援・体験シート

このまま社内共有に使えます(まずは“最大の試練”だけ埋めるでもOK)

主人公(誰?) 例:○○を選ぶ立場の人(担当者/生活者/初めての人 など)
日常(いま) 例:普段は△△で済ませている/いつも同じ選び方をしている
違和感(きっかけ) 例:最近□□が気になり始めた/やり方が合わなくなってきた
最大の試練(やめたくなる瞬間) ここが核心:「不安」「面倒」「決めきれない」など感情で1行にする
メンターの支援(3つ) ① 迷わない:
② 失敗しない:
③ 続けられる:
体験(支援が“伝わる場面”) 例:売場/初回導入/比較検討/購入後 など「いつ・どこで」を書く
現場で確かめること(次の一手) 例:買い物同行で「迷う瞬間」を観察/ミニ座談で試練の解釈を確認

✅ 記入例(イメージ)

  • 最大の試練:「選んで失敗したくない。でも何を基準に決めればいいか分からない」
  • 支援(迷わない):選び方の“基準”が一目で分かる
  • 支援(失敗しない):小さく試せる・やり直せる
  • 支援(続けられる):手間が減り、続けるほどラクになる

7. 次の一歩:自社の主人公を“共創”で定義する

「最大の試練」を、現場で確かめながら整えていきませんか?

このガイドの狙いは、顧客がつまずく一点を見つけ、そこに向けた支援と体験を共創で磨くことです。
“試練”がズレると、支援も体験もズレます。共創の強みは、ここを対話で合わせられることです。

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