ヒーロージャーニーを知らなくても大丈夫。顧客が「途中でやめたくなる瞬間」を起点に、 共創で“体験”を組み立てるための現場テンプレです。
🔰 ヒーロージャーニー(要約)
もともとは物語の型で、ざっくり言うと「主人公が試練を越えて成長する流れ」のこと。
マーケティングに置き換えると、主人公は商品ではなく顧客で、
企業は支援者(メンター)として“試練を越えられる体験”を用意します。
✅ このページでは、型を暗記する前に「最大の試練」を1つに絞るところから始めます。
まず決めるのは、顧客が進む道の“全部”ではなく、最もつまずく1点(最大の試練)です。
そこに向けて、企業がメンター(支援者)として提供する価値を、共創で設計していきます。
1. このページのゴール
- 最大の試練を「1行」で言える
- 企業がメンターとして提供する支援の型が「3つ」出ている
- 次に現場で確かめる観察・対話のポイントが決まっている
2. よくある落とし穴(先回りチェック)
- 細かい段階を“全部”埋めることが目的になってしまう(=顧客の現実から離れる)
- 主人公が商品・ブランドになってしまう(=共感が伸びない)
- 試練が想像や社内の思い込みのまま(=刺さらない)
3. 15分ワーク:顧客の「最大の試練」を1つに絞る
- 日常:顧客が普段やっていることを1行で書く
- 違和感:最近の「モヤモヤ/不便/不安」を1つ挙げる
- 最大の試練:途中で“やめたくなる瞬間”を1つに絞る
- メンターの支援:企業ができる支援を3つ書き出す
4. 企業=メンターの支援を「3つの型」で作る
支援アイデアは“思いつき”だと再現が難しいので、まずは型に落とします。下の3つから選ぶだけでOKです。
支援の型(例)
- 迷わない:比較がしやすい/選び方が分かる/判断材料が整理されている
- 失敗しない:不安が減る/試せる/やり直せる/誰かが支えてくれる
- 続けられる:手間が減る/習慣化できる/小さな成功が積み上がる
5. 共創で検証する:当て勘を減らす現場の確かめ方
“最大の試練”が合っているかは、机上では分かりません。現場の対話で確かめると、設計が急に現実的になります。
おすすめの確かめ方(小さく始める)
- 観察:どこで止まる?何に迷う?何を見落とす?
- 買い物同行:選ぶ瞬間の“言葉にならない迷い”を拾う
- ミニ座談(15〜30分):試練の解釈がズレていないかを確認
- 社内共有会:営業・開発・広報で“試練”を共通言語にする
6. すぐ使える「1枚シート」(コピペでOK)
📝 ヒーロージャーニー×共創:主人公・試練・支援・体験シート
| 主人公(誰?) | 例:○○を選ぶ立場の人(担当者/生活者/初めての人 など) |
|---|---|
| 日常(いま) | 例:普段は△△で済ませている/いつも同じ選び方をしている |
| 違和感(きっかけ) | 例:最近□□が気になり始めた/やり方が合わなくなってきた |
| 最大の試練(やめたくなる瞬間) | ここが核心:「不安」「面倒」「決めきれない」など感情で1行にする |
| メンターの支援(3つ) |
① 迷わない: ② 失敗しない: ③ 続けられる: |
| 体験(支援が“伝わる場面”) | 例:売場/初回導入/比較検討/購入後 など「いつ・どこで」を書く |
| 現場で確かめること(次の一手) | 例:買い物同行で「迷う瞬間」を観察/ミニ座談で試練の解釈を確認 |
✅ 記入例(イメージ)
- 最大の試練:「選んで失敗したくない。でも何を基準に決めればいいか分からない」
- 支援(迷わない):選び方の“基準”が一目で分かる
- 支援(失敗しない):小さく試せる・やり直せる
- 支援(続けられる):手間が減り、続けるほどラクになる
7. 次の一歩:自社の主人公を“共創”で定義する
「最大の試練」を、現場で確かめながら整えていきませんか?
このガイドの狙いは、顧客がつまずく一点を見つけ、そこに向けた支援と体験を共創で磨くことです。
“試練”がズレると、支援も体験もズレます。共創の強みは、ここを対話で合わせられることです。
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