寄ってたかってやってみよう。組織横断し寄ってたかって

更新日:2026/01/28

😣 こんなモヤモヤはありませんか?

  • 部署ごとに“自分の仕事だけ”を見ていて、連携が進まない
  • 企画と営業の温度差が大きく、「売る側」が本気になれない
  • 縦割りの壁が厚く、新しい取り組みがなかなか前に進まない

🔍 この記事でわかること

  • 「寄ってたかって」組織横断で共創に取り組む意味
  • 縦割りの弊害を超えて、スピードと創造性を両立するポイント
  • 商品だけでなく組織文化まで変わっていく共創の副産物
  • 本気で関わった社員が「本気で売る」状態をどうつくるか

🔗 次の一歩(型に落とす)

「寄ってたかって集まったのに、なぜか噛み合わない…」を防ぐには、会議を増やすより “受け渡し成果物”を先に揃えるのが近道です。
企画×デザイン×営業が噛み合うと、価値は一気に跳ねる

「共創マーケティング」と聞くと、“生活者と一緒に商品をつくる場”を思い浮かべる方が多いかもしれません。 しかし現場で見ていると、それは同時に、 「社内の人たちが寄ってたかって本気で考える場」でもあります。

企画部門だけでなく、営業、技術開発、製造、カスタマーサポートなど、 ふだんは別々に仕事をしているメンバーが一つのテーマに集まり、 生活者と同じテーブルを囲んで議論する。そこには、 「この案件はうちの部署の仕事では…」という空気よりも、 「せっかくだから、みんなでいいものにしてしまおう」というムードが生まれてきます。

1.寄ってたかって「知恵と経験」を持ち寄ると、組織が一気に動き出す

組織横断の共創では、部署ごとにバラバラだった視点が、一つのテーブルに集まります。

  • 営業部門:お客様のリアルな声・売場の状況・競合の動き
  • 開発・技術部門:実現可能性や技術の強み・弱み
  • 製造・物流:コスト・生産性・供給の安定性
  • カスタマーサポート:クレームや問い合わせに潜む「本音」

これらが寄ってたかって結集すると、アイデアの質と実現性が一気に高まります。 机上の空論では終わらない、生活者にとっても現場にとっても“納得感のある企画”が生まれやすくなります。

さらに、このプロセスの中で、

  • 「営業はこんな苦労をしていたのか」
  • 「技術はここまで細かく考えてくれていたのか」
  • 「サポートにはこんな量の声が届いていたのか」

といった相互理解とリスペクトが生まれてきます。 それがそのまま、日常業務での連携のしやすさにもつながっていきます。

⚠ よくあるNGパターン

  • 企画がほぼ固まってから、営業・開発に「あとで説明だけ」する
  • 生活者の声を共有しても、その場限りで議事録の中に埋もれてしまう
  • 共創の場を開いても、次のプロジェクトに経験が引き継がれない

2.縦割りの弊害を超え、「スピード」と「創造性」を両立する

従来の縦割り組織では、企画担当者がどれだけ良いアイデアを持っていても、 その後の社内調整・承認・情報共有に膨大な時間がかかり、現場に届くころには 「市場が変わっていた」ということも少なくありませんでした。

⚙ 共創で変わるプロジェクトの進み方

  1. 最初から組織横断メンバーでスタート
    企画・開発・営業・現場が同じテーブルにいるので、「あとから説明・根回し」が激減。
  2. 生活者との共創と社内調整が“同時進行”
    生活者の声を受けてすぐに技術検証・供給体制・販路の検討ができる。
  3. 検証→修正→合意形成のサイクルが速い
    後戻りが少なく、企画の磨き込みと意思決定がスピーディーに進む。

こうして、「寄ってたかって」多様な視点から対話を重ねることで、 スピードと創造性を両立したプロジェクト運営が可能になります。 これは、変化の速い市場環境の中で、大きな競争優位になっていきます。

3.商品と組織文化を同時に変えていく「共創の副産物」

共創プロジェクトの面白いところは、成果物としての商品やサービスだけでなく、 組織そのものが少しずつ変わっていくところにあります。

企画段階から営業・開発・現場が関わり、生活者との共創にも一緒に参加することで、

  • 「企画と販売がかみ合っていない」
  • 「あの部署が企画した商品なんて売れない」

といった社内の温度差は、徐々に小さくなっていきます。 みんなが同じ生活者のストーリーを見聞きし、同じ目的を共有しているからです。

📌 共創がもたらす“組織側”の変化

  • 「この件はうちの部署の範囲外です」という発言が減る
  • 部署を越えて、相談や情報共有がしやすくなる
  • 新しいプロジェクトの立ち上げがスムーズになる
  • 意思決定のスピードが上がり、現場の納得感も高まる

共創の経験を通じて、普段関わらない部署や役職の人と協働する機会が増えることは、 社内ネットワークを強くし、一人ひとりの視野を広げることにもつながります。 結果として、「またあのメンバーと一緒にやりたい」という空気が生まれ、 共創が次の共創を呼ぶ好循環が生まれていきます。

🏭 ミニ事例:日用品メーカーA社の場合

企画・営業・開発・少人数ずつ集まり、生活者との共創セッションをもとに 「なぜ売場で選ばれないのか?」を一緒に深掘りしました。
その結果、商品の改良点が明確になりました。 同時に、部門をまたいだ相談がしやすくなり、「次の新商品も同じメンバーでやろう」という声が自然と上がるようになりました。

4.本気で関わった社員は、本気で売る

共創型プロジェクトに参加した社員を見ていると、ある共通点があります。 それは、「売るときの顔つきが変わる」ということです。

生活者の声を聞き、試作品を一緒に確かめ、何度も議論を重ねてきたからこそ、

  • 「この商品は、あの人のこんな困りごとから生まれたんです」
  • 「実は開発の裏側で、こんな工夫をしているんです」

というストーリーを自分の言葉で語れるようになります。 これは、カタログに書いてあるスペックを読み上げるだけの営業トークとは、説得力がまったく違います。

➡ 営業が“立ち上げエンジン”になる具体策

営業を「値引き担当」で終わらせず、発売後に本気で動いてもらうための巻き込み方は、 営業を巻き込むと共創は加速する──現場発のアイデアで売れるチームに変える で、3ステップで整理しています。

実際、共創プロジェクトでは、

  • 営業メンバーが自ら提案資料やトークスクリプトをつくり込む
  • 担当者がSNSや社内報で開発ストーリーを発信し始める
  • 「次のプロジェクトも必ず関わりたい」と手を挙げる人が増える

といった変化が頻繁に見られます。 これは、共創の現場で「自分の仕事が誰かの役に立っている」と実感できたからこそ起こる現象です。

✅ まずは小さく「寄ってたかって」やってみる

  • 1つのテーマに対して、企画・営業・開発など3部署以上からメンバーを集める
  • 生活者の声(インタビュー・レビュー・問い合わせなど)を一緒に読み解く時間をつくる
  • そこで見えた「本当に解決したいこと」を1つだけ決め、小さな共創プロジェクトとして動かしてみる

寄ってたかって、組織横断で取り組む共創は、 単に「売れる商品づくり」のためだけではなく、 社員が本気になれる仕事の場を増やすための仕掛けでもあります。

もし今、「縦割りの壁が厚い」「企画と現場の温度差が大きい」と感じているなら、 まずは一つ、小さなテーマからでも構いません。 部署をまたいで寄ってたかって集まり、「このお客様のために何ができるか」を一緒に考える時間を、 ぜひ試してみてください。

組織横断の「寄ってたかって共創」を、現場で回る型にしたい方へ

企画・営業・開発・現場が集まっても、うまく動き出せないのは“熱量”ではなく受け渡しの設計の問題かもしれません。
こらぼたうんは、生活者のリアルな声を軸に、部署横断で噛み合う進め方と成果物(言葉・提案・導入の壁・次の打ち手)を整えます。

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