上司の“好み”で決まる企画会議から抜け出すには ── 評価バイアスを超えて、納得を得る企画へ
どれだけ論理的な企画でも、“上司の好み”で却下されることがある。その背景には「評価バイアス」という無意識の偏りが存在します。本記事では、企画が通らない本当の理由を整理し、納得される企画に変えるための3ステップを紹介します。
1. なぜ「上司の好み」で企画が決まってしまうのか
「いい企画だと思うけど、ちょっとピンとこない」「以前も似たようなのをやったよね」。そんな言葉に心が折れた経験はありませんか?
企画が通らない最大の理由は、内容の良し悪しではなく評価する人のバイアスにあります。つまり、意思決定が「好み」や「印象」に左右されているのです。
2. 評価バイアスとは何か──意思決定を歪める心理の罠
評価バイアスとは、人が判断を下す際に無意識のうちに生じる思い込みや偏りのことです。
- 権威バイアス:上司や過去の成功事例を正しいとみなし、新しい方向を避ける。
- 確証バイアス:自分の意見を裏づける情報ばかりを集め、都合の悪いデータを無視。
- 安全志向バイアス:失敗体験が「挑戦しないほうが安全」という思考を強化する。
これらのバイアスは、上司だけでなくチーム全体にも発生します。放置すれば「新しい提案ほど通らない組織」ができてしまいます。
3. 「正しい企画」が通らない理由は、“納得の設計”が抜けているから
多くの担当者は「正しいことを言えば通る」と考えがちですが、実際は“正しい”よりも“納得できる”企画が通ります。
なぜなら、人は論理で理解し感情で判断するからです。資料の中に「相手が共感できるストーリー」があるかどうかが鍵になります。
4. 納得される企画づくりの3ステップ
① 目的と評価軸を明文化する
まず「何をもって良い企画とするか」を合意すること。これにより“好み判断”が減ります。
② 数字より“心のデータ”を集める
顧客や社内メンバーの感情データ(共感リサーチ)を活用し、根拠を「感情+状況」で説明する。
③ 見える化で判断を変える
企画をモックやビジュアルで提示することで、誤解を防ぎ、想像のズレを小さくする。
5. 好みではなく“共感”で決まる組織へ
評価中心の組織では「誰が決めるか」がすべて。納得中心の組織では「なぜそうするか」が共有されます。
共感をベースにした企画設計は、上司の“好み”を超えて組織全体を動かす力になります。
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