今こそ挑戦!グローバルサウス犬猫のオーラルケア文化をASEANへ(マインドアップ)

📣 お知らせ:JETRO掲載

今こそ挑戦!グローバルサウス
犬猫のオーラルケア文化をASEANへ
(マインドアップ)

参考リンク: JETRO(ジェトロ)地域・分析レポート特集「今こそ挑戦!グローバルサウス」

まず最初に、うれしいニュースから。
弊社のお客さまである オーラルケア用品メーカー・株式会社マインドアップ様(山梨県甲府市)が、 JETRO(ジェトロ)の地域・分析レポート特集「今こそ挑戦!グローバルサウス」にて紹介されました。

記事では、マインドアップ様が人間向け歯科ケアで培った技術を基盤に、犬猫向けのオーラルケア市場へ早期参入し、国内生産で品質を守りながらASEANを中心に海外販路を拡大している取り組みが、現地展示会や代理店戦略の具体例とともに紹介されています。

「独自性のある商品は、中小企業でも国内だけでなく海外に活路を見出せる」
そのことを、まさに実証している事例です。


1. 海外で評価されるのは“規模”ではなく
“専門性と誠実さ”

海外展開というと、「資金力」「広告力」「海外拠点」などが先に思い浮かびがちです。
しかし実際には、海外で強いのは、“この会社にしかできない”専門性と、信頼を積み上げる誠実さだったりします。

マインドアップ様は、犬用「犬口ケア」(2006年)・猫用「猫口ケア」(2008年)で、犬猫のオーラルケア領域へ早期参入。人間向けで培った知見を応用し、ブラシの硬さや毛量、ヘッド角度まで細部にこだわった設計を貫いています。製造も国内委託工場で行い、高い品質基準を維持している点が強みです。

ここに、中小企業が海外で勝つための本質があります。
「大きく作る」よりも、「深く作る」。
薄く広いニーズではなく、狭くても確かな“困りごと”に刺さる価値を磨くことです。

2. “採算が合いにくい領域”にこそ、独自性は宿る

記事の中で印象的なのが「柔らかいブラシ」の話です。
柔らかいブラシは採算性の面で敬遠されがちですが、マインドアップ様はあえてラインアップを充実させてきた。犬猫の歯は人間以上に繊細で、当て方や力加減で嫌がることも多いからこそ、用途に応じた選択肢が必要――そう語られています。

猫専用歯ブラシや歯石除去用スケーラーなど、市場規模は大きくないが「確実に存在するニーズ」に誠実に応え続ける姿勢が、競合(韓国・中国企業等)に対する優位性につながっている点も示されています。

海外で勝つ独自性は、派手な差別化ではなく、
「そこまでやるのか」という“こだわりの深さ”から生まれる。
この示唆は、業種を問わず大きいはずです。

3. 市場を「取りに行く」のではなく
「育つ流れ」に乗る

犬猫のオーラルケア文化は、日本国内でもまだ途上で、歯磨き習慣化は2割程度とされる。世界ではさらに低い国も多い――記事はそう触れています。
つまり、これは単純な“輸出”ではなく、文化(習慣)そのものを広げる挑戦です。

一方で、アジアでは所得向上とともに生活の質を求める層が増え、犬猫の健康維持への関心が高まっている。「家、車、ペット」の順に消費意識が広がるという見立てや、タイの少子化による家族観の変化など、社会変化が市場を押し広げている点も語られています。

ここで重要なのは、海外展開の成否が「今すぐ売れるか」だけで決まらないこと。
“これから伸びる構造”がその国にあるかを見立てられる企業ほど、強いのです。

4. 海外販路の入口は「展示会」
──売る場ではなく“信頼を結ぶ場”

マインドアップ様が海外へ本格展開を始めたのは2013年。香港のペット展示会への出展がきっかけで、東南アジア・中国・中東などから問い合わせが増え、販路拡大が一気に進みました。

そしてASEANでは、タイ市場に2015年頃から取り組み、代理店を設置。販売規模は年200万円程度ながら、潜在ニーズは大きいと見て、総代理店契約の模索も始めた、という現実的な“ステップの踏み方”が示されています。

また、シンガポールや台湾の代理店は欧州の大規模展示会Interzooで出会った企業であること、台湾では代理店を切り替えて2024年に総代理店契約を締結したことなど、「出会い→関係構築→契約→長期戦略」という流れが具体的に描かれています。

海外は、短期で成果が出ないと契約終了というケースも珍しくない。だからこそ、相手選びでは誠実さ・長期志向を重視し、前金100%取引や注文頻度の設定などでリスクを抑える――こうした実務のリアルも、学びが大きい部分です。

5. 「メイド・イン・ジャパン」より大切なのは
“信頼を守る姿勢”

海外で評価されるポイントとして、記事は「メイド・イン・ジャパンへの厚い信頼」と、それを守る企業姿勢を挙げています。ASEANのバイヤーには親日家も多く、品質維持と誠実な情報開示が競争力につながる、という文脈です。

つまり、海外で勝つのは「日本製だから」だけではありません。
日本製の信頼を裏切らない設計と姿勢が、長期的にブランドを強くします。

これは中小企業にとって、むしろ武器になります。
規模で勝てなくても、姿勢は磨ける。
誠実さは、どんな市場でも模倣されにくい“差別化”になるからです。


こらぼたうん視点の学び:中小企業が真似できるチェックポイント(3つ)

この記事から読み取れる“勝ち筋”を、明日から使える形に落とし込むと、次の3点です。

強みは「1行で言い切れる形」に磨く

海外では、比較検討が一瞬で起きます。だからこそ「何がどう良いのか」が一目で伝わる強みが必要です。 “広げる”より“尖らせる”発想が効きます。

チェック:「誰の/どんな困りごとを/どんな設計で解決するか」を1行で言えますか?

「市場が育つ理由」を先に確認してから動く

いまの売上規模よりも、“これから伸びる構造”があるかが重要です。 所得、家族観、健康志向、口コミ・ECなど「伸びる理由」を見立ててから打ち手を選ぶとブレません。

チェック:狙う国で「価値観の変化(QOL・予防・家族化)」の兆しはありますか?

展示会は“受注”より「信頼を結ぶ導線づくり」とセットで

海外は、国内のように営業が頻繁に通う前提ではありません。展示会での説明を起点に、 Web・レビュー・動画・FAQなどで信頼が積み上がる導線を整えるほど、勝ちやすくなります。

チェック:展示会後に「理解→納得→検討」へ進む情報(説明ページ/レビュー/動画/FAQ)は揃っていますか?

まとめ:中小企業の独自性は、海外でこそ“比較されにくい価値”になる

マインドアップ様の事例は、「海外に売る」だけの話ではありません。
専門性と誠実さを軸に、市場(文化)を育てながら、パートナーとともに広げていくというストーリーです。

中小企業が海外に活路を見出すとき、鍵はシンプルです。

  • 独自性は“派手さ”ではなく“深さ”で作れる
  • 伸びる構造がある市場を選び、展示会で信頼をつなぐ
  • 品質と誠実さを守り、口コミ・レビューで広げる導線を作る

国内で磨いた独自性は、国内だけに閉じておくにはもったいない。
いまこそ、「海外」という次の舞台で、価値が生きる可能性があります。

※本記事は、JETRO(ジェトロ)掲載記事(上記リンク)を参考に、こらぼたうん視点で要点を整理したものです。

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