共創は「いい話をする会」ではなく、情報→発想→判断→試すを前に進めるプロセスです。ここでは現場で迷わないように、7ステップ手順に落とします。

🧭 形式:手順(7ステップ) 🛠️ 現場用:問い・やること付き ⏱️ 所要:10分で全体把握
よくある落とし穴: いきなりアイデア出しに飛ぶと、あとで「結局、何が分かった?」「なぜそれをやる?」に戻って手戻りが増えます。
まずは素材(観察・対話)→発散→判断→試すの順を守ると、共創が“仕事”になります。

7ステップ全体像

1

目的・成功条件・スコープをそろえる

最初の5分で「同じ山を登る」状態を作る

🎯 目的✅ 成功条件📍 スコープ📏 期待値
やること:目的を1文/成功条件を“状態”で/スコープ(やる・やらない)を明記。
問い:「今日のゴールは何?」「何ができたら“十分”?」
2

関係者・役割・決め方(合意)を決める

“後でひっくり返る”を防ぐ段取り

👥 関係者🧩 役割分担🤝 合意📌 論点
やること:決裁者/相談者/実行者を分ける。論点を「今日決めること」に絞る。
問い:「誰が最終決定?」「今日は何を決めて帰る?」
3

心理的安全性を“設計”する

安心して言える空気が、素材の質を決める

🫶 心理的安全性🗣️ 対話👂 傾聴🤝 共感
やること:「否定しない」「途中で遮らない」「まずは理解」のルールを明文化。
問い:「今日は“正解探し”ではなく“理解”が目的でOK?」
4

素材を集める:観察→対話→傾聴

言葉より行動。行動の奥に理由がある

👀 観察🗣️ 対話👂 傾聴🧠 インサイト
やること:「利用シーン」「困りごと」「もやもや」「代替行動」を具体例で集める。
問い:「いつ・どこで・誰と?」「実際は何で済ませてる?」
5

発散:量を出す(タイムボックス)

“早く良い案”より“たくさん出してから良い案”

⏱️ タイムボックス🌱 発散💡 アイデア
やること:10〜15分など短く区切って、評価せずに出し切る。
問い:「この困りごとを“楽にする”方法を30個出すなら?」
6

収束:判断基準で選ぶ(論点を固定)

好き嫌いではなく“基準”で決める

🎯 論点📏 判断基準🧭 収束🧪 仮説
やること:判断基準を3つに絞る(例:実現性/価値の強さ/差別化)。
問い:「この案は“誰のどんな場面”で価値が出る?」「検証できる仮説になってる?」
7

試す:プロトタイプ→テスト→ふりかえり→記録

“決めたら終わり”ではなく、学びを回す

🧩 プロトタイプ🧪 テスト🔁 ふりかえり📝 記録
やること:小さく作って、小さく試して、学びを次に反映。記録は“誰でも再現できる形”に。
問い:「次回までに何を作る?」「何を確かめる?」「学びは一言で?」
使い方のコツ: 7ステップは“厳密な順番”というより、戻り先(迷ったらどこに戻るか)です。
迷ったら、①目的/⑥判断基準/⑦次の一手に戻ると、会が締まります。

すぐ使えるミニ台本(質問例)

ステップ1〜2(整える)

  • 今日の目的を一文で言うと?
  • “十分な成果”はどこまで?(例:仮説3本、プロト1案)
  • 今日決めること(論点)は何?決裁者は誰?

ステップ3〜4(素材を集める)

  • その場面は「いつ・どこで・誰と」起きる?
  • 困りごとは「不便・手間・不安」のどれ?具体例は?
  • 本当は何で済ませている?(代替行動)
  • それって、どんな“もやもや”や感情がある?

ステップ5〜7(案を決めて試す)

  • 評価は後で。まず10分で量を出そう(タイムボックス
  • 選ぶ基準を3つに絞ろう(判断基準
  • 次回までに“何を作って、何を確かめる?”(プロト→テスト
  • 学びは一言で。次の一手は?(ふりかえり→記録

✅ 30秒チェック:会の質を上げる

  • 目的・成功条件・スコープが言語化されている
  • 決裁者/相談者/実行者が分かれている
  • 心理的安全性のルールが最初に共有された
  • 観察・具体例が“先”で、意見が“後”になっている
  • 発散はタイムボックスで“量”を出し切った
  • 判断基準が明文化され、好き嫌いで決めていない
  • 次回までの成果物(プロト)が決まっている
  • テストで確かめたいことが1〜3個に絞れている
  • ふりかえりが“一言の学び”で記録されている
  • 次の一手(担当・期限)が決まっている

※チェックが半分以下なら、ステップ①②(整える)からやり直すと立て直せます。