G-Dロジック(Good-Dominant Logic)

定義

G-Dロジック(Good-Dominant Logic)とは、価値は主に企業が製品(モノ)に“埋め込み”、市場での交換(売買)によって提供される、という見方(考え方)です。
価値の中心が「製品」「機能」「品質」「価格」になりやすく、マーケティングも製品をどう設計し、どう売り、どう流通させるかに重心が置かれます。

ポイント: G-Dロジックは「モノ中心」。価値を企業→顧客へ一方向に“提供”する発想になりやすい一方、比較・説明がしやすく、取引を成立させる設計に強みがあります。

S-Dロジックとの違い(対比)

G-Dロジック: 価値は製品に埋め込まれる/企業が中心/交換(売買)で価値が渡る

S-Dロジック: 価値は使用・体験の中で生まれる/顧客との相互作用が中心/価値は共創される

※「価値はどこで決まるのか(製品か、使用文脈か)」を分けると理解しやすくなります。

活用方法

  • 製品設計・品質設計: 機能・性能・耐久・安全など、比較されやすい要素を整理し設計に落とす。
  • 4P(流通・価格・販促)の最適化: 取引を成立させる導線(チャネル、価格体系、訴求)を組み立てる。
  • 競合比較・差別化の説明: スペックや客観指標で“違い”を言語化し、提案資料にまとめる。

注意点(よくある誤解)

  • 「売れた=価値提供できた」と思い込みやすい: 実際の価値は使用・体験の中で決まるため、購入後の不満や離脱が見えにくい。
  • 顧客の工夫・感情が拾われにくい: 調査が“買う前”中心になると、使って初めて分かる本音(文脈価値)が取りこぼされる。
  • 価格競争に寄りやすい: 比較軸が機能・価格に偏ると、同質化して差が出にくくなる。
こらぼたうん的ヒント: G-Dロジックの設計(品質・価格・流通)は大事な土台。そこに「使う場面の価値(文脈)」を共創で拾い直すと、選ばれる理由が“機能以外”にも広がります。

実務での見立て(こんな時にG-D寄りになりやすい)

  • 社内が「新機能」「改良点」だけで企画を組み立てている(使用場面の会話が少ない)
  • 提案資料がスペック表・価格表中心で、体験の言語が弱い
  • アンケート中心で検証し、生活の現場での観察・対話が不足している

※G-Dが悪いのではなく、偏りが強いと「顧客の体験価値」に到達しにくい、という整理です。

FAQ

Q. G-Dロジックは「古い考え方」なの?
A. 古い/新しいというより「モノ中心で取引を成立させる設計」に強い考え方です。ただし成熟市場では同質化しやすいので、使用・体験(S-D視点)も合わせて設計する企業が増えています。
Q. G-DとS-D、どちらが正しい?
A. 二択ではありません。製品品質・価格・流通の最適化(G-D)と、使用文脈で価値が立ち上がる設計(S-D)を“両立”させるのが実務的です。
Q. G-Dロジックから抜け出す第一歩は?
A. 「買う前」だけでなく、買った後(使用・体験)の観察・対話を増やし、価値の言葉(感情・工夫・不安・誇り)を企画に戻すことです。

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