G-Dロジック(Good-Dominant Logic)
🔗 関連:対になる考え方(S-Dロジック/SDL)
※ G-DとS-Dは「どちらが正しいか」ではなく、価値が“どこで決まるか”の見立てが違う、という整理です。
定義
G-Dロジック(Good-Dominant Logic)とは、価値は主に企業が製品(モノ)に“埋め込み”、市場での交換(売買)によって提供される、という見方(考え方)です。
価値の中心が「製品」「機能」「品質」「価格」になりやすく、マーケティングも製品をどう設計し、どう売り、どう流通させるかに重心が置かれます。
S-Dロジックとの違い(対比)
G-Dロジック: 価値は製品に埋め込まれる/企業が中心/交換(売買)で価値が渡る
S-Dロジック: 価値は使用・体験の中で生まれる/顧客との相互作用が中心/価値は共創される
※「価値はどこで決まるのか(製品か、使用文脈か)」を分けると理解しやすくなります。
活用方法
- 製品設計・品質設計: 機能・性能・耐久・安全など、比較されやすい要素を整理し設計に落とす。
- 4P(流通・価格・販促)の最適化: 取引を成立させる導線(チャネル、価格体系、訴求)を組み立てる。
- 競合比較・差別化の説明: スペックや客観指標で“違い”を言語化し、提案資料にまとめる。
注意点(よくある誤解)
- 「売れた=価値提供できた」と思い込みやすい: 実際の価値は使用・体験の中で決まるため、購入後の不満や離脱が見えにくい。
- 顧客の工夫・感情が拾われにくい: 調査が“買う前”中心になると、使って初めて分かる本音(文脈価値)が取りこぼされる。
- 価格競争に寄りやすい: 比較軸が機能・価格に偏ると、同質化して差が出にくくなる。
実務での見立て(こんな時にG-D寄りになりやすい)
- 社内が「新機能」「改良点」だけで企画を組み立てている(使用場面の会話が少ない)
- 提案資料がスペック表・価格表中心で、体験の言語が弱い
- アンケート中心で検証し、生活の現場での観察・対話が不足している
※G-Dが悪いのではなく、偏りが強いと「顧客の体験価値」に到達しにくい、という整理です。
FAQ
- Q. G-Dロジックは「古い考え方」なの?
- A. 古い/新しいというより「モノ中心で取引を成立させる設計」に強い考え方です。ただし成熟市場では同質化しやすいので、使用・体験(S-D視点)も合わせて設計する企業が増えています。
- Q. G-DとS-D、どちらが正しい?
- A. 二択ではありません。製品品質・価格・流通の最適化(G-D)と、使用文脈で価値が立ち上がる設計(S-D)を“両立”させるのが実務的です。
- Q. G-Dロジックから抜け出す第一歩は?
- A. 「買う前」だけでなく、買った後(使用・体験)の観察・対話を増やし、価値の言葉(感情・工夫・不安・誇り)を企画に戻すことです。
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