UX(ユーザーエクスペリエンス)

定義

UX(ユーザーエクスペリエンス)とは、ユーザーが製品やサービスを使う前・最中・後に感じる体験全体のことです。
使いやすさだけでなく、期待→利用→解決→余韻までの流れが心地よいか、価値を感じられるかが大切です。

ポイント: 「機能がある」だけでは不十分。迷わず使える・不安がない・嬉しいがそろって初めて良いUXになります。

UI・CXとの違い

  • UI(ユーザーインターフェース):ボタンや画面の見た目・操作性など「接する面」。UXの一部。
  • UX:使う前〜使った後までの体験全体(感情・理解・達成・余韻)。
  • CX(カスタマーエクスペリエンス):広告・問い合わせ・店舗など接点横断の顧客体験。UXはCXの要素のひとつ。

実務での進め方

  • 課題の把握:行動データ(離脱率・検索語)と声(問い合わせ・レビュー)をセットで確認。
  • 代表タスクの設定:「資料請求」「予約完了」など、達成してほしい行動を明確にする。
  • 摩擦ポイントの特定:フォーム項目の多さ、読み込みの遅さ、専門用語などを洗い出す。
  • 小さく検証:文言の改善、ボタン配置、ガイドの追加などをA/Bテストで試す。
  • 継続改善:定期的なユーザビリティテストで学びを反映し、ナレッジ化する。

具体例

例)オンライン予約サイトで、「日時選択→入力→確認→完了」の流れを1画面ずつ分け、
入力エラーはその場でわかるように表示、完了後メールに道順や持ち物を添える。 予約が「早く・迷わず・安心」になることでUXが向上します。

チェックリスト

  • 読み込みは速い?(Core Web Vitals を意識)
  • 主要ボタンは視線の流れに沿って配置されている?
  • 初めての人でも専門用語なしで理解できるテキストになっている?
  • フォームは最小限? 自動入力や候補提示で負担を減らしている?
  • 完了後の不安(次に何が起きるか)は解消されている?

FAQ

Q. デザインを良くすればUXも良くなる?
A. 見た目だけでは不十分です。速度、エラーメッセージ、サポート体制など全体の体験設計が重要です。
Q. 小さな改善でも効果はある?
A. はい。ボタン文言の明確化やフォーム簡略化など、摩擦を1つずつ減らすだけでもCVRが改善することは多いです。
Q. UXとSEOの関係は?
A. 体感速度や分かりやすさは直帰率や滞在時間に影響し、間接的にSEOにも良い効果があります。

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