USP(Unique Selling Proposition)

定義

USP(Unique Selling Proposition)とは、競合他社にはない独自の強みや提供価値を簡潔に表現したものです。
顧客が「なぜその商品・サービスを選ぶべきか」を一言で伝える、マーケティング戦略の核となる概念です。

ポイント: USPは「顧客にとっての唯一の理由」を言語化することで、差別化を鮮明にします。

役割

  • 差別化の明確化: 他社にはない独自性を打ち出す。
  • 顧客選択の理由: 「これを買うべきだ」と直感させる一言を提供。
  • 広告・営業の軸: キャッチコピーやセールストークの基盤になる。
  • ブランド構築: 一貫した訴求で顧客の記憶に定着させる。

USP作成のポイント

  • 顧客視点で考える: 企業目線の強みではなく、顧客にとっての価値を基準にする。
  • 簡潔に表現: 直感的に伝わる短い言葉でまとめる。
  • 数字や実績で裏づけ: 信頼性を高めるため、具体的なデータを伴わせる。
  • 一貫して活用: 広告、Webサイト、営業資料などあらゆる接点で繰り返し使う。

USPの事例

  • ドミノ・ピザ:「30分以内にお届け。間に合わなければ無料」
  • FedEx:「絶対に、確実に翌朝届けます」
  • Apple iPod:「1000曲をポケットに」

FAQ

Q. USPとバリュープロポジションの違いは?
A. USPは一言で表現できる差別化ポイント、バリュープロポジションは顧客課題と便益を体系的に整理したものです。
Q. USPは必ず1つに絞るべき?
A. 基本は1つが望ましいですが、ターゲットや文脈ごとに補助的な訴求を設けることもあります。

👉 他の用語も調べたい方はこちら

マーケティング用語集トップページへ戻る

おすすめの記事
最近の記事
  1. 営業を「値引き担当」で終わらせない──共創マーケティングで一緒に価値をつくるチームへ

  2. 値下げしても楽にならない…中小企業が「脱・価格競争」に踏み出す3つの共創戦略

  3. 比較で戦う「差別化」から、選ばれる「独自化」へ

  4. グループインタビュー vs 共創セッション──“意見収集”から“発想・改善”へ進める方法”

  5. 会議で沈黙、カフェで熱弁──人はどこで本音を語るのか

  6. 大手に勝てない理由は「真似」しているから─中小企業が描く独自の成長曲線

  7. 分断の時代を乗り越える鍵─共創型マーケティングとは何か

  8. イチゴ2粒500円──日常を“非日常”に変える、消費者視点と生産者の知恵

  1. 営業を「値引き担当」で終わらせない──共創マーケティングで一緒に価値をつくるチームへ

  2. 値下げしても楽にならない…中小企業が「脱・価格競争」に踏み出す3つの共創戦略

  3. 上司の“好み”で決まる企画会議から抜け出すには ── 評価バイアスを超えて、納得を得る企画へ

  4. 「差別化しろ」と言われても…企画迷子になる理由

  5. 企画がヒットしないのは“想定顧客”が間違っているから|共感リサーチで「伝わる企画」へ

  6. お客様の声を“そのまま”使っていませんか?ヒット商品に変える3ステップ

  7. 共創アイデア創出力チェック|発想の柔軟性を10問でセルフ診断

  8. 共創価値発信力チェック|共感を広げる伝える力を10問でセルフ診断