CVR(コンバージョン率)

定義

CVR(Conversion Rate/コンバージョン率)とは、Webサイト訪問者や広告クリックユーザーのうち、実際に成果(購入・申込・問い合わせなど)に至った割合を示す指標です。
広告・LP・ECサイトの効果測定に欠かせないKPIであり、CTRやCPAと併せて改善すべき重要な指標です。

ポイント: CVRは「どれだけ成果につながったか」を測る指標。流入の質とサイト体験の両方が影響します。

計算式

CVR(%)= コンバージョン数 ÷ 訪問数 × 100

例:訪問数10,000人、CV数300件 → CVR = 3%

※ 広告クリックを母数にする場合もあり、定義は必ず明確にしておく必要があります。

活用方法

  • 広告効果測定: 同じCTRでも、CVRが低ければ成果は伸びない。
  • LP最適化: ファーストビュー改善やCTA配置の見直しで成果率を高める。
  • フォーム改善: 入力項目の削減やUI改善で完了率を向上。
  • ABテスト: デザイン・コピー・オファーの違いによる成果を比較。

改善のポイント

  • ファーストビュー最適化: ユーザーにメリットが伝わるキャッチコピーやデザインにする。
  • CTA改善: ボタンの色・位置・文言をテストし、押しやすさを追求。
  • フォームUI改善: 必要最低限の入力項目に絞り、エラー回避をサポート。
  • 信頼性の訴求: レビューや実績、セキュリティ表示で不安を払拭。

CTR・CPAとの関係

  • CTR × CVR = 全体の獲得数: 広告の興味喚起とサイト内体験の両輪で成果が決まる。
  • CPAとの関係: CVRが上がると同じクリック数でも獲得数が増え、結果的にCPAは下がる。

FAQ

Q. CVRの目安は?
A. 一般的にECサイトは1〜3%、LPは3〜10%程度が目安ですが、商材や業界によって大きく異なります。
Q. CVRが低い原因は?
A. 遷移先のページ内容と広告文の不一致、フォームの使いにくさ、信頼性不足などが主な原因です。
Q. 改善の優先順位は?
A. まずはファーストビュー・CTA・フォームを優先的に見直すのが効果的です。

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