ブルーオーシャン戦略(Blue Ocean Strategy)

定義

ブルーオーシャン戦略とは、競争相手がひしめく市場を避け、まだ誰も手をつけていない新しい市場を開く考え方です。
「赤く血で濁った海(レッドオーシャン)」で戦うのではなく、競争のない「青い海(ブルーオーシャン)」を切り拓くイメージです。

ポイント: 価格競争やシェア奪い合いから抜け出し、顧客に新しい価値を提示して市場そのものを作り出します。

実務での活用例

  • 競合が多い商品カテゴリから離れ、未開拓のニーズを見つけて新商品を投入する。
  • 価格競争ではなく「体験」「ストーリー」「利用シーン」で差別化する。
  • 既存業界の常識を見直し、提供する要素を「減らす/取り除く/増やす/新しくつくる」で再構築する。

具体例

例)任天堂「Wii」は、当時のゲーム業界が追求していた「高性能・高画質」ではなく、
誰でも楽しめる直感的な操作を重視し、家族みんなで遊べる市場を切り開きました。
これは典型的なブルーオーシャン戦略の成功例です。

FAQ

Q. レッドオーシャン戦略との違いは?
A. レッドオーシャンは既存市場での競争を前提とするのに対し、ブルーオーシャンは競争を避けて新しい需要を作り出す点が違います。
Q. 中小企業でも実現できますか?
A. はい。むしろ資源の少ない中小企業ほど、競合と同じ土俵ではなく、独自性を活かした市場開拓が有効です。
Q. ブルーオーシャン戦略を考える第一歩は?
A. まず「自社の業界では当たり前になっているけど、本当に必要か?」を問い直すことです。そこから新しい価値のヒントが見つかります。

👉 他の用語も調べたい方はこちら

マーケティング用語集トップページへ戻る

おすすめの記事
最近の記事
  1. 営業を「値引き担当」で終わらせない──共創マーケティングで一緒に価値をつくるチームへ

  2. 値下げしても楽にならない…中小企業が「脱・価格競争」に踏み出す3つの共創戦略

  3. 比較で戦う「差別化」から、選ばれる「独自化」へ

  4. グループインタビュー vs 共創セッション──“意見収集”から“発想・改善”へ進める方法”

  5. 会議で沈黙、カフェで熱弁──人はどこで本音を語るのか

  6. 大手に勝てない理由は「真似」しているから─中小企業が描く独自の成長曲線

  7. 分断の時代を乗り越える鍵─共創型マーケティングとは何か

  8. イチゴ2粒500円──日常を“非日常”に変える、消費者視点と生産者の知恵

  1. 営業を「値引き担当」で終わらせない──共創マーケティングで一緒に価値をつくるチームへ

  2. 値下げしても楽にならない…中小企業が「脱・価格競争」に踏み出す3つの共創戦略

  3. 上司の“好み”で決まる企画会議から抜け出すには ── 評価バイアスを超えて、納得を得る企画へ

  4. 「差別化しろ」と言われても…企画迷子になる理由

  5. 企画がヒットしないのは“想定顧客”が間違っているから|共感リサーチで「伝わる企画」へ

  6. お客様の声を“そのまま”使っていませんか?ヒット商品に変える3ステップ

  7. 共創アイデア創出力チェック|発想の柔軟性を10問でセルフ診断

  8. 共創価値発信力チェック|共感を広げる伝える力を10問でセルフ診断