バリュープロポジション(Value Proposition)

定義

バリュープロポジションとは、特定の顧客に対して「自社が一貫して約束する価値」を明確化したものです。
競合ではなく「なぜあなたの製品/サービスなのか」を、顧客の望む変化(ベネフィット)と言葉で示します。

ポイント: 機能の列挙ではなく、顧客の“進歩(Before→After)”が一文で伝わるかが勝負。証拠(事例・数値・評価)で裏づけましょう。

実務での活用例

  • トップページのヒーローコピーに、ターゲット・課題・解決・成果を1〜2文で凝縮して提示。
  • 営業資料の冒頭で「導入前後の変化」を図示し、ROIや作業時間削減などの証拠を併記。
  • 製品比較ページで「代替との違い」を明確化(価格以外の選ばれる理由)して指名検索を育成。

具体例

例)クラウド請求ソフトのVP:
「請求業務を月30時間→3時間に。経理1名でも滞りなく回る体制を、明日から。」
─ 対象(中小企業の経理)・痛み(工数)・解決(自動化)・成果(時間削減)が一目で伝わります。

FAQ

Q. キャッチコピーとの違いは?
A. バリュープロポジションは戦略の芯(約束)で、コピーはそれを伝える表現です。芯が定まると表現の一貫性が高まります。
Q. どう作ればいい?
A. 顧客の文脈を観察・対話で把握し、課題 → 解決 → 変化(ベネフィット)の因果を言語化。事例や数値で検証し、継続的に磨き込みます。

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