多変量テスト(Multivariate Test)
定義
多変量テストとは、複数の要素(例:見出し×画像×CTA文言)の組み合わせを同時に出し分け、最も成果が高いコンビネーションを見つける検証手法です。
1要素のみを比較するA/Bテストより設計が難しく、必要トラフィックも多めです。
設計のコツ
- 要素を最大2〜3個に限定(見出し・画像・CTAなど)。
- 水準は各2案に絞る(3案以上は母数が急増)。
- 完全要因計画(全組み合わせ)か、部分要因計画(代表組み合わせ)を選ぶ。
- 重要指標を1つに固定(CVRなど)し、期間は十分に。
- 勝ち筋の再検証:ベスト組み合わせをA/Bで再確認すると堅いです。
具体例
見出し(A: ベネフィット重視 / B: 具体数値)× 画像(A: プロダクト / B: ユーザー利用シーン)× CTA(A: 無料で試す / B: 2分で相談)を同時検証。
「数値見出し × 利用シーン × 2分で相談」の組み合わせが最良で、CVRが改善しました。
FAQ
- Q. トラフィックが少ないとできない?
- A. 要素と水準を絞る、部分要因計画にする、まずA/Bで当たりを探してから多変量に移行する、などで対応可能です。
- Q. いつA/Bではなく多変量を選ぶ?
- A. 要素間の相互作用(例:画像と見出しの組み合わせ効果)を見たいときに有効です。
- Q. 結果の読み方は難しい?
- A. 組み合わせの上位だけでなく、各要素の主効果・交互作用を見て「なぜ効いたか」を学びとして残しましょう。
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