マーケティングファネル(Marketing Funnel)
定義
マーケティングファネルとは、顧客が認知→興味→比較→購入→継続へと段階的に進むプロセスを示したモデルです。
段階ごとに適切なKPIと施策を設計し、歩留まり(コンバージョン率)を高めるための実務フレームとして使われます。
段階と代表KPI
- 認知: インプレッション / リーチ / 検索表示回数
- 興味・関心: クリック率(CTR)/ ページ滞在時間 / セッション数
- 比較・検討: スクロール率 / 重要ページ到達率 / マイクロCV(資料DL・問い合わせ)
- 購入: CVR / CPA / 売上・粗利
- 継続・推奨: 継続率 / 解約率 / NPS / 口コミ・紹介件数 / LTV
実務での活用例
- ファネル各段階のボトルネック(離脱点)を特定し、UI/コンテンツ/オファーを改善。
- 広告・SEO・メール・SNSなどチャネル別の役割を整理して重複投資を削減。
- 短期CVだけでなく、オンボーディング後の継続KPIまで連動させて最適化。
- 部署横断で共通指標を持ち、営業・CS・開発と一体運用。
具体例(BtoC EC)
検索・SNSで商品を発見(認知)→ レビュー/比較ページ閲覧(興味・検討)→ カート投入・購入(購入)→ 定期便/メルマガで関係継続(継続)。
この流れをダッシュボードで可視化し、段階ごとに仮説検証(A/Bテスト等)を回します。
FAQ
- Q. ファネルかジャーニーか、どちらを使えば良い?
- A. ファネルは「段階と指標」、ジャーニーは「行動と感情の流れ」。両者を併用すると改善が進みます。
- Q. BtoBでも有効?
- A. はい。検討期間が長く関与者が多いBtoBでは、段階別コンテンツとスコアリング設計が特に重要です。
- Q. 途中で離脱が多いときの対処は?
- A. 離脱段階の体験を分解し、情報量・摩擦・信頼要素(証拠/レビュー/導入事例)を最適化します。
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