アトリビューションモデル(Attribution Model)
定義
アトリビューションモデルとは、顧客が購入や申込などのコンバージョンに至るまでに経由した
複数の接点(広告、検索、SNS、メールなど)に対して貢献度を配分する考え方です。
従来の「ラストクリック」だけでは判断できない、顧客の複雑な購買行動を正しく評価するために用いられます。
ポイント: アトリビューションモデルは「どの接点がどれだけ成果に寄与したか」を明確にすることで、広告予算配分や施策改善を最適化します。
主な種類
- ラストクリックモデル: 最後の接点に100%の貢献度を付与。
- ファーストクリックモデル: 最初の接点に全ての貢献度を付与。
- 線形モデル: 全ての接点に均等に配分。
- 減衰モデル: コンバージョンに近い接点ほど高く配分。
- U字型モデル: 最初と最後に重みを置き、中間は低めに配分。
- データドリブンモデル: 機械学習で実際の影響度を算出(Google Analytics 4などで採用)。
活用シーン
- 広告予算配分: どのチャネルが効果的かを把握し、ROI改善に活かす。
- キャンペーン評価: メール施策やSNS施策がどの程度購買を後押ししたかを把握。
- カスタマージャーニー分析: 接点ごとの役割を整理し、購買行動全体の設計に役立てる。
注意点
- 万能ではない: どのモデルを採用するかで結果は大きく変わる。
- データ精度: クロスデバイスやオフライン購買は捕捉しにくい。
- 目的に応じた選択: 新規顧客獲得重視か、再購入重視かで適切なモデルは異なる。
FAQ
- Q. GA4ではどのモデルが推奨?
- A. GA4では機械学習を用いた「データドリブンアトリビューション」が標準推奨モデルです。
- Q. ラストクリックと何が違う?
- A. ラストクリックは最後の接点のみ評価するのに対し、アトリビューションモデルは複数接点へ重みづけを行います。
- Q. 中小企業でも必要?
- A. 広告や施策が複数チャネルにまたがる場合は有効。小規模でも「どの施策が効いているか」を見極める助けになります。
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