UTMパラメータ(UTM Parameters)
定義
UTMパラメータとは、Web解析ツールで流入元やキャンペーンを識別するために、
URLの末尾に付与するトラッキング用のクエリ文字列です。
例:https://example.com/?utm_source=google&utm_medium=cpc&utm_campaign=summer_sale
項目一覧(主要5つ)
- utm_source(必須): 流入元。例:
google/meta/twitter/newsletter - utm_medium(必須): 媒体区分。例:
cpc(広告)/email/social/affiliate - utm_campaign(推奨): キャンペーン名。例:
summer_sale_2025 - utm_term(任意): 主に検索広告のキーワード。例:
ランニングシューズ - utm_content(任意): クリエイティブやリンクのバリエーション識別。例:
banner_a/btn_blue
※ 大文字小文字は区別されるツールが多いため、小文字スネーク(例:spring_sale_2025)に統一するのが安全です。
使い方(命名ルール例)
- 一貫性:
utm_sourceは媒体名、utm_mediumは区分で固定(例:google / cpc、newsletter / email)。 - 日付と施策:
utm_campaignにyyyy_mm_topic形式(例:2025_09_autumn_clearance)。 - ABテスト:
utm_contentでa/bやcopy1/copy2を識別。 - スペース禁止: 半角スペースは
%20になるため、ハイフン/アンダースコアで代替。
生成ツールを社内で用意するか、スプレッドシートでマスタ管理すると運用が安定します。
運用のベストプラクティス
- 命名辞書の共有: 記号・略称・表記ゆれを防ぐためのガイドラインをドキュメント化。
- 短縮URLの活用: SNSや紙面ではURLが長くなるため、短縮して可読性を確保。
- 自社ドメインの優先: リダイレクトが多いと計測漏れが発生するため、可能なら自社短縮ドメインを使用。
- 内部リンクには付けない: サイト内回遊でUTMを引き回すとオリジンが上書きされ、計測が歪みます。
- 個人情報を入れない: UTMはURLに露出するため、PII/機密情報の記載は禁止。
よくあるミス
- 表記ゆれ:
Facebook/facebook/metaの混在 → 集計が分断。 - mediumの誤用:
utm_medium=facebookのように媒体名を入れてしまう。 - 内部リンク付与: サイト内バナーにUTMを付け、元流入の判定を壊す。
- 不要な引き継ぎ: 決済ページや外部ドメインでU TMが消え、戻りの計測が乱れる。
FAQ
- Q. GA4ではUTMはどう解釈される?
- A.
source・medium・campaign等の集客ディメンションに自動でマッピングされます。 - Q. 自動タグ付け(例:広告プラットフォームのパラメータ)と併用できる?
- A. 可能ですが、衝突を避けるため命名ルールを合わせるか、優先度を明確にしてください。
- Q. メールやQRコードにも使える?
- A. はい。
utm_source=newsletter、utm_medium=emailや、utm_source=flyer、utm_medium=offlineなどで識別できます。
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