GRP(Gross Rating Point)とは?意味と活用法|マーケティング用語集|こらぼたうん

GRP(Gross Rating Point)

定義

GRP(Gross Rating Point)とは、テレビ・ラジオなどのマスメディア広告で使われる延べ視聴率を表す指標です。
「リーチ(到達率)」×「フリークエンシー(平均接触回数)」で算出され、
広告キャンペーンの規模感・接触インパクトを示す基本的な数値となります。

GRPの算出方法

GRP = リーチ(%) × フリークエンシー(回)

  • リーチ:広告に接触した視聴者の割合
  • フリークエンシー:1人あたりの平均接触回数
  • 例:リーチ50% × フリークエンシー4回 = 200GRP

活用場面

  • キャンペーン規模の比較:他社や過去施策とGRPでインパクトを比較
  • 広告枠購入の指標:メディアバイイングの目安として利用
  • 効果測定の基礎:GRPと売上や認知度調査を組み合わせて分析
GRP単体では効果を直接示せないため、購買行動データやブランド認知調査とセットで評価することが推奨されます。

GRPを用いる際の注意点

  • 同じGRPでも「広く浅く」と「狭く深く」で効果が異なる
  • ターゲット以外の接触も含まれるため効率指標としては不十分
  • デジタル広告では代わりにインプレッション数やビューアビリティ指標を利用する傾向が強い

FAQ

Q. GRPとIMP(インプレッション数)の違いは?
A. GRPは視聴率ベースの延べ指標、IMPは実際の表示回数を表す指標です。マス広告ではGRP、デジタル広告ではIMPが一般的に用いられます。
Q. GRPはどのくらいあれば十分ですか?
A. 目的や業界によって異なりますが、ブランド認知目的では数百GRP、購買促進ではより高いフリークエンシーが求められるケースがあります。

👉 他の用語も調べたい方はこちら

マーケティング用語集トップページへ戻る

おすすめの記事
最近の記事
  1. 「対話のネタ」で掘り起こす、観察・対話・行動データから見える「隠れた欲求」10選

  2. 比較で戦う「差別化」から、選ばれる「独自化」へ

  3. グループインタビュー vs 共創セッション──“意見収集”から“発想・改善”へ進める方法”

  4. 中小企業と価値共創──大企業との対比で浮かび上がる“速さ”と“近さ”の競争力

  5. 会議で沈黙、カフェで熱弁──人はどこで本音を語るのか

  6. 大手に勝てない理由は「真似」しているから─中小企業が描く独自の成長曲線

  7. 分断の時代を乗り越える鍵─共創型マーケティングとは何か

  8. 子供と親、両方の声を聞く─価値共創の現場から見えること

  1. お客様の声を“そのまま”使っていませんか?ヒット商品に変える3ステップ

  2. 共創アイデア創出力チェック|発想の柔軟性を10問でセルフ診断

  3. 共創価値発信力チェック|共感を広げる伝える力を10問でセルフ診断

  4. 新商品アイデアが浮かばないときのヒント|中小企業でもできる“顧客と共につくる”発想法

  5. 共創マーケティング導入・実践ステップ|準備から成果活用まで

  6. 失敗事例から学ぶ商品企画:調査バイアス/価格設定ミス/顧客ミスマッチ

  7. 「対話のネタ」で掘り起こす、観察・対話・行動データから見える「隠れた欲求」10選

  8. 調査では高評価でも買われない──購買行動ギャップを共創で埋める方法