デリバラビリティ(到達率)
定義
デリバラビリティ(到達率)とは、配信したメールが受信者の受信箱に正しく届く割合を指します。
単に送信数からエラーを引いた「到達件数」ではなく、スパムフォルダに振り分けられず、実際に受信者が閲覧可能な受信トレイへ届いたかどうかが重要視されます。
到達率が低下する主な要因
- リストの品質低下: 古い・無効なアドレス、購入リストの利用。
- 高い苦情率: 迷惑メール報告が増えると信頼スコアが下がる。
- 大量一斉送信: 短時間に大量送信するとスパム判定されやすい。
- 認証設定の不備: SPF・DKIM・DMARCの未設定。
- 送信ドメインの評判低下: 過去の不正利用や頻繁なバウンス。
改善のポイント
- リストの健全化: 無効アドレスや休眠リストを定期的に除去。
- 送信ドメイン認証: SPF・DKIM・DMARCを必ず設定。
- 徐々に配信量を増加: 新規IPは「ウォームアップ送信」で信頼を積む。
- 配信内容の最適化: 件名や本文でスパムワードを避け、HTML構造を整える。
- エンゲージメント重視: 開封・クリックの多いアクティブ層へ優先配信。
測定とモニタリング
- 到達率(Deliverability Rate): 受信トレイに届いた割合。
- バウンス率: 無効アドレスや受信拒否で返ってきた割合。
- 苦情率: 迷惑メールとして報告された割合。
- 開封率/クリック率: 到達の後に成果が出ているかを補足的に確認。
FAQ
- Q. 配信したのに開封率が低いのは到達率のせい?
- A. 可能性はあります。まずはバウンスやスパム振り分けの状況を確認する必要があります。
- Q. メールが迷惑フォルダに入った場合も「到達」とみなされる?
- A. 技術的には到達ですが、実質的には「読まれない」ためマーケティング効果は低くなります。
- Q. 改善には専門ツールが必要?
- A. 基本はリスト管理と認証設定で大きく改善可能。さらに専用の配信ツールやモニタリングサービスを使えば精度が高まります。
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