みんなで発想 共創ワークショップのやり方

📌 このページは「共創ファシリテーション」のクラスターピラーです

共創ファシリテーション決定版|設計テンプレ・進行台本・準備チェック・事例・FAQ

本ページは 価値共創マーケティングの全体像 を前提に、実務で使える共創ファシリテーションの組み立て方を体系化したクラスターピラーです。

🔍 この記事でわかること

  • 共創ファシリテーションの定義・目的・効果(向いていない場面も)
  • 設計テンプレ・進行台本・準備チェック(そのまま使える雛形)
  • ワークシート例・評価マトリクス・事例・失敗回避
  • FAQ:人数・オンライン運用・成果の持ち帰り方 など

共創ファシリテーションとは(定義・目的・効果)

共創ファシリテーションは、顧客・社員・パートナーなど多様な立場が同じ場で対話し、価値仮説の発見と具体化を行うための進行設計と運営の総称です。目的は①課題の再定義、②顧客インサイトの共有、③施策の共創と合意形成。効果として、当事者意識の醸成、現場起点の具体案創出、実装までの推進力が挙げられます。

  • 使いどころ: 新商品/新機能構想、顧客体験改善、部署横断の合意形成
  • 向いていない場面: 結論を迅速決定したい審査会議、承認が主目的の場

共創ワークショップの様子

▶ このテンプレートを活用し、共創型の価値創造を実践してみましょう。

※本テンプレートは、顧客との共創を疑似体験する社内研修で実際に使用した内容をベースにしています。業種や目的に合わせて、参考・応用してご活用ください。


🟡【0】ワークショップの目的定義

項目 記入内容
ワークショップの主目的 例:顧客インサイトの発掘、新商品アイデアの共創など
成果として得たいもの 例:具体的なアイデア5案/顧客ニーズの可視化/共感ストーリーの抽出
対象ステークホルダー 例:顧客、社員、地域住民、パートナー企業など
実施形態 対面/オンライン/ハイブリッド

🟢【1】ワークショップ概要

  • タイトル: 顧客と共に考える●●ワークショップ
  • 日時・場所: 2025年○月○日 13:00~16:30/@○○会議室(またはZoom)
  • 参加者数: ○人(内訳:顧客○名/社員○名など)
  • ファシリテーター:(進行者名)
  • 使用ツール: ホワイトボード、ふせん、Zoom/Miro/Notion など

🟠【2】進行スケジュール(実施例:4時間)

時間 内容 目的 備考
13:00〜13:15オープニング・アイスブレイク緊張をほぐし場をあたためる簡単な自己紹介ゲームなど
13:15〜13:30目的・背景共有共創の意義を理解してもらう「なぜ一緒に考えるのか?」を明確に
13:30〜14:00顧客視点インサイト共有生活者のリアルな声を出してもらうユーザーの体験談や困りごと
14:00〜14:45アイデア発散ワーク自由な発想で価値案を出す付箋・マトリクス・連想法など
14:45〜15:00休憩リフレッシュ軽食や雑談を入れても◎
15:00〜15:45アイデアの収束・磨き込み実現性と共感を軸に選別投票・絞り込み・組み合わせなど
15:45〜16:45発表と共有多様な視点の発見と可視化グループごとに発表+質問
16:45〜17:00クロージング・振り返り振り返り+今後へのつなぎ感想共有・写真撮影・アンケートなど

さらに詳しく:顧客インサイトとは?見つけ方・質問例・事例

🔵【3】準備物リスト(事前にチェック)

  • ☐ 会場 or オンライン環境(マイク・カメラ/Zoomリンク設定など)
  • ☐ 付箋・模造紙・マーカー(色分けしておくと便利)
  • ☐ タイムキーパー用タイマー(進行の安定に必須)
  • ☐ ワークシート(A4用紙で印刷 or Google Docsで配布)
  • ☐ 撮影・記録手段(記録用のスマホ、カメラ、Miroなど)

🟣【4】使用ワークシート例(自由編集可)

【ワークシート1】共感体験マップ

  • ● 感じたこと
  • ● 困ったこと
  • ● 嬉しかったこと
  • ● あったらいいな

【ワークシート2】アイデア発散ボード

  • ● キーワード
  • ● 解決したいこと
  • ● アイデア(自由記述)

【ワークシート3】選定基準マトリクス

実現しやすい 難しい
インパクト大
小さい

さらに詳しく:文脈価値とは?──背景・意味・関係が価値になる時代の実践

🔺【5】ふりかえり・記録

  • 参加者の声(印象的だった発言など): __________________________
  • アイデアや気づきの要点: __________________________
  • 次につながるヒント: __________________________
  • 改善点・次回への学び: __________________________

FAQ

Q. 何人くらいが適切?
4〜6名/グループ×2〜3グループが目安。発散と共有のバランスが取りやすく、発言機会が均等化します。
Q. オンラインでも可能?
可能です。Miro等のオンラインボード+タイムキーパー役+役割分担(進行/観察/記録)を明確にすると再現性が上がります。
Q. 成果の持ち帰り方は?
「合意した次アクション」と「仮説タグ(例:#比較疲れ #上司説明)」を明文化し、翌週までの小実験に落とします。

まずは小さく試し、学びの循環を作る。

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🔎 さらに深く学ぶ:テーマ別の詳細ガイド

このピラーの各章を深掘りした“クラスター記事”です。目的や状況に合わせてお選びください。