ノーススターメトリック(NSM)

定義

ノーススターメトリック(North Star Metric, NSM)とは、企業やサービスが成長するうえで最も重要な指標を指します。
「顧客にとっての価値」を数値化し、組織全体が同じ方向を向いて意思決定するための北極星のような指標です。

ポイント: 売上や短期的なKPIではなく、顧客が価値を実感した瞬間を表す数値をNSMとするのが特徴です。

役割

  • 組織の一体化: 部門ごとのKPIを超えて全社で共通の目標を持てる。
  • 顧客価値の可視化: 売上だけでなく、顧客体験や満足度に直結した数値を重視。
  • 意思決定の指針: 新しい施策や改善案を「NSMに寄与するか」で判断できる。
  • 長期的成長の推進: 短期指標にとらわれず、持続的な成長へ導く。

事例

  • Facebook: 月間アクティブユーザー数
  • Airbnb: 宿泊予約完了数
  • Spotify: 音楽の再生時間
  • Slack: 1週間あたりのチーム内メッセージ送信数

いずれも「売上」ではなく「ユーザーが価値を得ている状態」を示す指標が選ばれています。

設定方法

  • 顧客価値を基準に: 収益ではなく、顧客が体感する便益を起点に考える。
  • シンプルで明確に: 社内外の誰でも理解できる1つの指標に絞る。
  • 行動と連動させる: 施策によって改善できる「ユーザー行動」に紐づける。
  • 検証と改善: 定期的に見直し、事業成長に合わなければアップデートする。

FAQ

Q. ノーススターメトリックとKPIはどう違う?
A. KPIは部門や施策ごとの指標ですが、NSMは全社を貫く「最上位の指標」です。
Q. 複数設定しても良い?
A. 基本は1つに絞ります。複数あると意思決定がぶれやすくなります。
Q. 売上をNSMにしてはいけないの?
A. 売上は結果であり、顧客価値の指標ではありません。売上に先行する顧客行動をNSMに設定するのが望ましいです。

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