この用語の実務での使い方は 共創ワークショップ完全ガイド(アイデアWS10選) に掲載しています。
アイデアスピードラウンド
定義
アイデアスピードラウンドとは、1人あたりの持ち時間を短く区切り(例:30〜60秒)、
テーブルをターン制で回しながら次々にアイデアを口頭またはカードで出していく高速発散法です。
タイムボックスにより発言量の偏りを抑え、短時間で大量の案を生み出します。
ねらい
- 時間制約による初速の引き出しと「考えすぎ」を防止
- 全員に均等な発言機会を配分し、多様性を確保
- ブレインライティングやKJ法の前段の量産工程として機能
やり方(ステップ)
- テーマ明確化:「誰の・どの瞬間の・どんな進歩?」を一文で提示
- ルール説明:評価禁止/重ねOK/短く具体的に/1案1カード
- タイムボックス設定:1人30〜60秒×ラウンド数(3〜5周が目安)
- ターン制で発表:時計回りに各自が連射。書きながら口頭補足も可
- 小休止レビュー:各周の最後に「拾いどころ」だけ短く可視化
- 収束へ接続:量が出たらKJ法や選好投票で絞り込み
迷ったら「言い切り」・「具体例」・「数値」を促すと質が上がります。
タイマー設定テンプレート
- ライト:30秒 × 4周(人数4〜6)— 気軽に量産
- スタンダード:45秒 × 5周(人数5〜8)— 質と量のバランス
- ディープ:60秒 × 3周 + 共有5分 — 深掘り+ミニ要約
オンラインはブレイクアウト×小人数+共通ボード(Miro/FigJam/スプレッドシート)で同期記録が効果的。
よくある落とし穴
- 評価混入:発散フェーズで批評が始まり失速する(評価は収束で)
- テーマ曖昧:誰の何を良くするかが曖昧で、雑多な案が増える
- 偏り再発:時間管理が甘く一部が独占(厳格に切り、次へ回す)
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