共創は、才能よりも「言葉のズレを減らすこと」で成功確率が上がります。ここでは実践で頻出する“基礎用語”を、定義ではなく使いどころとして整理します。
このページは“意味をそろえるための下敷き”として使ってください。
A. 共創の土台になる言葉(まずこれ)
目的(何のためにやるか)
目的は「この共創で、どんな状態を作りたいか」を一文で表したものです。
仮説(いったんの見立て)
仮説は「たぶんこうだ」を、検証できる形にした言い切りです。
前提(暗黙の思い込み)
前提は、無意識に「当たり前」として置いている条件です。
期待値(どこまでを成果とみなすか)
期待値は「今回、どこまで行ければ十分か」の合意です。
スコープ(やる/やらない範囲)
スコープは「今回扱う範囲」と「今回は扱わない範囲」をセットで決めることです。
成功条件(こうなったら成功)
成功条件は「ゴールの形」を具体化したものです。
優先順位(いま決める順番)
優先順位は「重要×緊急×影響」で決める“順番”です。
関係者(誰が影響するか)
関係者は、意思決定・現場・顧客・協力者など「影響を受ける人/影響する人」のことです。
合意(決め方のルール)
合意は「全員が100%賛成」ではなく、「その決め方に納得して進める」状態です。
役割分担(誰が何をやるか)
役割分担は「担当」と「責任」を分けて言葉にすることです。
B. 生活者理解・インサイト系(共創の“材料”)
※ここは「正しい答え」を作る場所ではなく、仮説の材料を増やす場所です。
生活者(顧客ではなく生活の主体として)
生活者とは、購入者というより「生活の中で選び、使い、工夫する人」として捉える視点です。
利用シーン(いつ・どこで・誰と)
利用シーンは、価値が立ち上がる「場面」のことです。
困りごと(不便・手間・不安)
困りごとは、生活の中で繰り返し発生する“小さな詰まり”です。
もやもや(言語化されない違和感)
もやもやは、本人も理由を説明しきれない“違和感”です。
本音(建前の奥)
本音は、評価されない場だから言える“正直な理由”です。
きっかけ(行動が起きる瞬間)
きっかけは、行動がスイッチされる出来事です。
習慣(無意識の行動)
習慣は、本人が意識しないまま繰り返す行動です。
代替行動(本当は何で済ませているか)
代替行動は、あなたの商品以外で“用事を片付けている方法”です。
価値(その人にとっての“得”)
価値は、機能だけでなく「楽・安心・誇り・時短」など主観的な得も含みます。
文脈(状況によって価値が変わる)
文脈は、同じ商品でも「状況」で価値が変わるという考え方です。
インサイト(行動の奥の理由)
インサイトは、行動を生む「隠れた理由・感情・葛藤」です。
ジョブ(片付けたい用事・目的)
ジョブは、生活の中で“片付けたい用事”のことです(製品を買う理由の根っこ)。
ペイン/ゲイン(痛み/うれしさ)
ペインは困りごと、ゲインは理想やうれしさ。両方が揃うと提案が強くなります。
✅ 30秒チェック:このまま進んで大丈夫?
- 目的を一文で言える
- 成功条件が“状態”で書かれている
- スコープ(やる/やらない)が決まっている
- 期待値(今回はここまで)が合意できている
- 仮説が“検証できる言い切り”になっている
- 前提(思い込み)を3つ以上書き出した
- 利用シーンを最低3つ言える
- 困りごと(詰まり)を具体例で話せる
- 代替行動(実際のやり方)を把握している
- 文脈(状況で価値が変わる)をチームで共有した
※チェックが半分以下なら、先にA・Bを揃えるほうが手戻りが減ります。
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