生活者視点/消費者視点の商品企画・開発 総合ガイド
「良い評価だったのに売れない」「現場で“なんか違う”と言われる」「企画が通らない」——
その原因は、アイデア不足ではなく 生活者の文脈(状況・迷い・不安・継続条件) が企画に落ちていないことかもしれません。
このページでは、生活者視点で企画を強くする流れを、4本の実践ガイドとして “そのまま回せる型” に整理しました。 迷ったら ①本音 → ②検証 → ③合意 → ④ワークショップ の順でOKです。
1. 生活者視点の企画が必要な理由
今、商品企画・開発で勝ち筋を作るには、「機能が良い」「価格が安い」だけでは足りません。
生活者は、比較の前に“使う状況(文脈)”で判断しています。
よく起きる「ズレ」の例
- 状況が違う:想定していた場面で使われない
- 不安が残る:失敗・手間・周囲の目が気になって買えない
- 続かない:準備・片付け・置き場所が壁になって離脱
- 代替に負ける:競合商品ではなく“いつものやり方”に戻る
ポイント:生活者視点とは「生活者の言葉を集めること」ではなく、生活者の行動を止めている条件を特定して削ることです。
2. まず押さえる「4つのズレ」(企画が止まる原因)
生活者視点の企画を進めるとき、詰まりやすいのは次の4点です。
逆に言えば、この4点を順番に潰すと、企画は前に進みます。
“本音”が出ない
建前/配慮/理想が混ざる。行動の条件(迷い・不安)が取れていない。
検証しても学びが残らない
「良い/悪い」で終わる。事実→解釈→改善がつながっていない。
社内で通らない
反対の正体は否定ではなく不安。安心材料(撤退条件・役割)が足りない。
決める場がない
会議が意見のぶつかり合いになる。事実・判断軸・成果物が揃っていない。
3. 全体の進め方(4ステップの地図)
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1本音を引き出す(建前を越える)“評価”を聞かず、“状況と行動”を取りにいく。迷い・不安・代替を特定。
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2小さく検証して学ぶ(当てにいかない)最小プロト→テスト→学びログ→改善。ズレの原因を削る。
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3社内合意を通す(説得ではなく設計)不安を分解し、撤退条件・役割・工程で“安心して賛成できる条件”を揃える。
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4場(ワークショップ)で決める(会議を変える)事実・判断軸・成果物テンプレを揃え、短時間で価値仮説と次の検証計画を決める。
おすすめの読み順:① → ② → ③ → ④(迷ったらこの順でOK)
4. 実践ガイド①〜④(用途別ガイド)
状況に合わせて、必要な記事から読めるように整理しています。
「今、詰まっているところ」から選んでください。
5. よくある質問(FAQ)
6. 次の一手を一緒に整理したい方へ(無料オンライン相談)
「今どこで詰まっているか」を整理して、最短ルートに落とします
企画が進まない原因は、アイデア不足ではなく「詰まりポイント」が見えていないことが多いです。
本音の取り方/検証計画/社内合意の組み立て/ワークショップの設計など、状況に合わせて“次の一手”を一緒に設計します。
※無料オンライン相談の詳細は、上のボタンからご確認いただけます。