この記事は価値共創マーケティングの全体像(基本・ポイント・導入法)の実践パートです。全体像を押さえてから実践に進みたい方は上記をご覧ください。
企画がヒットしないのは“想定顧客”が間違っているから|共感リサーチで「伝わる企画」へ
「良い企画のはずなのに、なぜか響かない」──。その原因は、“想定顧客”のズレかもしれません。この記事では、共感を生む企画に変えるための3つの視点と、共感リサーチの実践ポイントを解説します。
1. 想定顧客のズレが“共感のズレ”を生む
企画の出発点である「誰のための企画か」がずれていると、どんなに完成度が高くても刺さりません。ターゲット像が抽象的すぎたり、社内の思い込みで設定されていることが多いのです。
- 「20〜30代女性」とざっくり決めて実態を掴めていない
- 購買データはあるが、生活文脈を理解できていない
- 「お得」「便利」など一般的価値で差別化ができない
重要なのは、属性ではなく“状況”を軸に顧客を捉えることです。
2. 共感リサーチで“生活文脈”を取り戻す
アンケートや数値データでは見えない「なぜそう感じたのか」を掘り下げるために、共感リサーチが有効です。実際の生活・使用シーンに入り込み、感情や行動を観察・対話することで、言葉の裏にある本音をつかみます。
 
このプロセスを通して、「買わない理由」「気づかない期待」「小さな不便」などが浮かび上がり、“共感できる顧客像”が具体化します。
3. 伝わる企画に変える3ステップ
ステップ1:顧客の“行動の瞬間”を特定する
「いつ・どこで・誰と・なぜ」行動したのかを細かく観察することで、実際の利用動機が見えてきます。数字よりも“文脈”を重視します。
ステップ2:感情の変化を可視化する
発言や表情の変化をメモし、感情のグラデーションを追うと、共感ポイントが浮き彫りになります。
ステップ3:仮説を立てて顧客と確かめる
得られた洞察をもとに、「この提案なら嬉しいですか?」と対話しながら検証。小さくテストすることで、伝わる企画に仕上げていきます。
4. 共感設計で“伝わる企画”を実現する
共感リサーチは単なる調査ではなく、顧客と一緒に考えるプロセスです。机上のペルソナではなく、リアルな生活者の声から出発することで、自然と社内の合意形成もスムーズになります。
次の企画会議では、「この人たちのこの瞬間を良くしたい」という言葉から始めてみてください。会議の空気が変わるはずです。
💡 共感リサーチを活かした企画設計を、御社の状況に合わせて支援します。
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