価値共創マーケティング 「顧客と“ともに創る”ことが、未来の競争力になる。」

価値共創マーケティング

マーケティングの行き詰まりを価値共創で打破する

調査では見えない本音、定量では届かない共感──
数字で動かないマーケティング課題に、共創というアプローチで向き合います。

生活者の声をどう活かすべきかわからない

インタビューを通じて“心の声”を抽出し、商品やサービスの磨き上げに活用。

販路先に刺さらないと言われる

共創による「使い方提案」や“リアルな活用シーン”を武器に営業資料を再構成。

生活者の声をどう活かすべきかわからない

インタビューを通じて“心の声”を抽出し、商品やサービスの磨き上げに活用。

一部の声に引っ張られ過ぎる

共創によって複数の視点を集約し、“偏りのない気づき”を得る場を設計。

モニター調査では踏み込めない

共創体験を通じて“感情の動き”や“意味づけ”を可視化。

インサイトが企画に結びつかない

発見したインサイトを活かす「共創ワーク」で商品開発へ転換。

デザインの意思決定が主観的になりがち

共創によって“選ばれる理由”を可視化し、判断基準を言語化。

開発チームと現場の温度差がある

現場・営業・開発が同席する共創会議で、“顧客視点の共通理解”を形成。

商品が自己満足になっていないか不安

生活者と一緒に“なぜ使うのか”を深掘りする共創ヒアリングで価値検証。

定量調査だけではニーズの深さが見えない

共創インタビューにより、“定量の裏側にある想い”を抽出。

コンセプトの伝わり方が曖昧

顧客との共創で“どんな表現が刺さるか”を言語とビジュアルで確認。

ブランドの魅力が伝わっていない

ファンと共にブランドの“言語資産”を共創し、社内外に発信。

価格以外で選ばれる理由をつくりたい

顧客と共に“選ぶ理由”を発掘し、訴求軸を再定義。

“誰に”届けたいか社内でバラバラ

共創でペルソナ像を具体化し、ターゲットを一枚岩に。

開発スピードと質のバランスが難しい

共創で“最初に検証すべき仮説”を絞り込み、効率的な試作を実現。

社内企画と生活者ニーズのギャップ

共創による仮説検証を繰り返し、“本当に求められる価値”を抽出。

せっかくの新企画が無難に収まる

社内外の共創メンバーから“尖らせる視点”を取り入れ、突破口を創出。

プロモーションのアイデアが出ない

共創ワークで「使ってみたくなる」「伝えたくなる」体験を設計。

見込み客との接点が広がらない

共創で“共感される発信軸”を開発し、SNSやPRの幅を拡大。

プロダクト開発と発信がバラバラ

開発段階から広報担当も巻き込み、共創視点で一貫性を構築。

試作後に“売り方”で迷う

ターゲットと“共に売り方を考える”共創を実施し、納得感ある戦略に。

定番化する商品が育たない

共創レビューを継続的に行い、育成フェーズでの顧客視点を内在化。

感性に頼った開発に限界を感じる

顧客のインサイトをベースに、論理と感性をつなぐ“共創視点”を導入。

販路先に刺さらないと言われる

共創による「使い方提案」や“リアルな活用シーン”を武器に営業資料を再構成。

デザインを変えても手応えがない

顧客と共にパッケージ共創ワークを行い、“手に取りたくなる理由”を設計。

売れる企画の「型」がわからない

生活者との共創を通じて、「体験」「ストーリー」「発信」の3要素をもとにした成功モデルを構築。

ユーザーに響くネーミングが出ない

ネーミングワークを共創で行い、「共感キーワード」から自然に生まれる名前を発見。

価格設定に根拠が持てない

共創体験の中で“いくらなら買いたいか”の感覚を収集し、価値ベース価格を設定。

ターゲットが若年層か高齢層か迷う

両層の共創会を比較し、“想定外の共通点”から新たなターゲットを発見。

SNSで話題になる商品像が掴めない

ファンと共創で「共感シーン」を設計し、投稿しやすい“語れるネタ”を開発。

顧客との関係性が築けない

共創イベントでリアルな交流を生み、関係構築のきっかけに。

新商品の手応えが社内評価とズレる

ターゲット層との共創レビューで共感軸を明確に。

社外とのコラボが形だけで終わる

共創設計段階から目的を共有し、成果まで伴走。

営業が価値をうまく伝えられない

共創を通じたストーリーで営業資料を刷新。

ブランドの方向性が定まらない

顧客の言葉からブランドパーパスを共創する。

何を変えればよいかがわからない

共創インタビューで「どこに価値を感じたか・違和感があったか」を丁寧に収集。

商品化しても市場反応が弱い

顧客の使い方や言葉を反映した共創ストーリーを発信し、共感型プロモーションに展開。

社内の企画がルーティン化している

社外ユーザーとの共創参加により、既存の枠を超えた刺激と着眼点を注入。

社外の声を聞く機会がない

共創インタビューや体験会を企画し、一次情報をリアルに収集。

社内評価と市場評価がズレている

社外生活者との共創レビューを通じて“共感される評価軸”を確立。

商品に「ストーリー」が欠けている

顧客の体験談から商品価値を言語化し、共創でブランドストーリーを創出。

価値共創マーケティング:定義・導入ステップ・KPIまで一気にわかる決定版

マーケティングと聞くと「調査して分析して売り方を考えるもの」というイメージが強いかもしれません。
でも今は、機能や価格だけでは選ばれにくい時代。価値共創マーケティングは、企業とお客様が一緒に商品やサービスを作り上げていくやり方です。
たとえるなら、シェフとお客さんが一緒に味見をしながら料理を完成させるようなもの。作り手だけで決めず、対話・観察・試作を通じて「本当に使われる形」に近づけていきます。

1. なぜ今、共創マーケティングなのか

モノやサービスが十分に行き渡った今、差は「スペック」よりも体験意味で生まれます。お客様が感じる“しっくり感”や“物語”が選ばれる理由になります。
従来のアンケート中心のやり方では、こうした“心の動き”をつかまえにくいのが実情。そこで、現場での観察や対話、試作を通じてお客様と一緒に形にしていくのが共創の考え方です。

こらぼたうんは、企業と生活者が一緒に価値を作る現場を多数支援してきました。企業と生活者との共創ワークショップなど、様々な方法で意思決定に直結する実装を重視しています。

2. 共創マーケティングとは(定義と背景)

共創マーケティングは、企業が一方的に「作って売る」のではなく、お客様と一緒に考えて作るアプローチです。
たとえば、遊園地で新しいアトラクションを作るとき――従来は調査をして設計図を引き、一気に完成まで進めていました。
共創では、実際に来園者に試し乗りしてもらい、その場の反応を見ながら改善していきます。だからこそ、完成品は「選ばれやすい体験」に近づきます。

理論背景のキーワード

  • サービス・ドミナント・ロジック(S-D Logic):価値は企業から一方的に提供されるのではなく、相互作用の中で共創されるという考え方。
  • 文脈価値:同じ商品でも、使う場面や背景が変わると価値が変わるという視点。
  • CSV(Creating Shared Value):社会や顧客に良いことが、結果として企業価値も高めるという発想。

👉 詳しくは S-Dロジックと価値共創 文脈価値と共創マーケティング CSVとサステナブルな共創戦略

3. 従来手法との違い(比較表)

項目従来マーケティング共創マーケティング
情報収集アンケート/定量調査中心対話・観察・買い物同行・ワークショップ
顧客の位置づけ分析対象(調査協力者)共創パートナー(意思決定に関与)
アウトプット企業が決めた仕様顧客と作り上げた体験・仕様
価値の基準機能・価格・短期売上文脈価値・ロイヤリティ・中長期LTV
学び方事前調査→一括投入小さく作る→試す→直すの反復

左の「従来マーケティング」は“お客様はデータ”という扱い。
右の「共創マーケティング」は“お客様は仲間”という立ち位置。
この発想の転換こそが一番の違いです。

4. 導入ステップ(小さく始めて磨く)

いきなり大掛かりに始める必要はありません。
ここでは、小さなお菓子メーカーを例に、最初の3か月で進めるイメージをご紹介します。

① 準備:目的と言語化(1〜2週)

  • 狙いを明確化(例:リピート率↑/単価↑/返品↓)
  • 対象生活者を定義(購入/未購入/離反 など)
  • テーマ設定(どんな場面で食べるか/誰と食べるかなど)

② 共創セッション/買い物同行(3〜4週)

実際の購入・使用場面を観察しながら対話。「言葉になっていない手がかり」を拾います。たとえば、手に取るきっかけや置き場所、食べ終わった後の気持ちなど。

③ 試作・検証(5〜8週)

気づきを素早く形にし、小規模にテスト。試食会で反応を集め、包装やメッセージも一緒に確かめます。

④ 改善・展開(9〜12週)

反応の良い要素を磨き込み、体験全体(導線/POP/同梱物/アフター)に波及。
小さく当てて、次の改善に活かします。

5. よくある誤解と注意点

  • 誤解1:お客様の言う通りに作れば良い → そのまま作るのではなく、観察と深掘りで意図を読み解くのが共創です。
  • 誤解2:共創は大企業向け → むしろ意思決定が速い中小企業こそ成果が出やすい取り組みです。
  • 注意:参加者が安心して自由に話せるように、扱う情報は学びや気づきとして共有するに留め、発言者が萎縮しない場づくりを心がけましょう。

6. KPI設計と評価(定量×定性)

KPIとは「成果を測るためのものさし」です。売上やシェアのような数字だけでなく、お客様の喜びやファン度も合わせて見るのが共創のポイントです。

  • 繰り返し率(リピート/継続)・口コミ/UGC数・紹介率
  • 試作品数・採用率・改善回数・開発リードタイム短縮
  • NPS/満足度・共創参加者の再参加意欲
  • 体験指標:パッケージ想起・棚前滞在・同伴購入率 など

定量(比率・回数)と定性(発話・観察ログ)を組み合わせ、月次レビューで学習サイクルを回します。

7. FAQ

Q. 共創をやると、結局なにが良いの?

「お客様の実際の使い方」に寄り添えるので、選ばれる理由が明確になります。売り方だけでなく、商品そのもの体験の設計が良くなります。

Q. 社員が少なくてもできますか?

大丈夫です。最初は少人数×短時間のセッションから始め、効果が出たテーマに絞って反復すればOKです。

Q. コストや工数が心配です。

最初は小規模に設計して始められます。こらぼたうんが場づくりをいたしますので安心です。

Q. 成果はどう測れば良い?

売上等のKPIだけでなく、改善回数や採用率などの学習量、心理ロイヤリティも合わせて追いましょう。

8. 次の一歩:まずは小さく“共創”を試してみませんか?

「社内に顧客の“生の声”を取り込む仕組みを作りたい」 「本音を引き出す生活者インサイトを見つけたい」 「共創ワークショップを試したい」——ご相談は無料です。実装まで並走します。