顧客接点の作り方|工場見学のススメ

顧客との接点|工場見学のススメ

2023年3月22日

長年同じ環境に身を置いていると、日常的に見慣れた景色や作業方法、装置や設備などが、自然と当たり前のものとして認識されてしまうため、自社の工場の良さや特徴を見逃すことがあります。

 

また、自社の工場についての知識や経験については多いけど、他社の工場や生産方法と比較することができないため、自社の工場に対する客観的な評価も難しくなってきます。

 

このような問題に対しては、定期的な工場見学や、他社の工場見学など、新しい情報を取り入れることが重要です。また、社員間での情報共有や、社員の意見を積極的に取り入れることで、工場の良さや改善点を見つけることができます。

 

さらに、業界の動向や最新技術、市場ニーズなどを常に注視することで、自社の工場の現状を客観的に評価することができます。

マーケティング活動に活かそう!

また、最大のメリットと言えるのが、自社の工場を顧客に見学してもらい、マーケティング活動に活かすことができるという事です。

 

工場見学は、製品やサービスの品質や信頼性、生産力や技術力、社員の技術や熱意など、顧客にとって重要な情報を提供することができます。また、工場見学は顧客に直接印象を与えることができるため、顧客の購買意欲や忠誠心を高めることができます。

 

さらに、工場見学は、顧客との関係を構築するための良い機会です。顧客は、自社の工場がどのように機能しているかを直接見ることで、自社のビジネスについてより深く理解することができます。また、工場見学は、顧客に対する信頼感を高め、ロイヤルティを促進することができます。

 

 

自社の工場を顧客に見学してもらうことは、顧客との信頼関係を深め、ブランドイメージを向上させ、顧客の忠誠心を高めるための効果的なマーケティング活動の1つとして活用できるわけです。

 

その具体的な点について説明します。

製品やサービスの品質や信頼性のアピール

自社の工場を見学してもらうことで、顧客には直接製品やサービスの製造工程を見てもらうことができます。顧客は製品やサービスの品質や信頼性を判断する上で、その製造工程がどのように行われているかを知ることが重要です。

 

そのため、工場見学は製品やサービスの品質や信頼性をアピールするために有効な手段です。

生産力や技術力のアピール

自社の工場を見学してもらう事で、顧客には生産力や技術力をアピールすることができます。顧客は、製造工程がスムーズに進んでいるかどうか、工場の設備が最新のものであるかどうかなどを見て、その企業の生産力や技術力を判断することができます。

 

また、工場見学は、企業が開発した新しい技術や製品についても説明することができるため、技術力をアピールするためにも有効な手段です。

社員の技術や熱意のアピール

自社の工場を見学してもらう事で、顧客には社員の技術や熱意をアピールすることができます。顧客は、製造工程を担当する社員の技術や熱意を見て、その企業が従業員に対してどのような環境を提供しているかを判断することができます。

 

また、社員と直接話をすることができるため、社員の情熱や意欲を感じることができるため、企業の魅力を高めることができます。

社員のプレゼン力向上

工場見学者に対しての説明をするということは、親子参加で見学する子供でもわかる説明が必要です。「見ただけで分かるだろう」というような説明では通じません。

 

誰に対してもわかりやすく説明する、伝え方を練習する場としても最適な機会です。

顧客との関係構築

自社の工場を見学してもらうことで、顧客との関係を構築することができます。顧客は、自社の工場がどのように機能しているかを直接見ることで、自社のビジネスについてより深く理解することができます。

 

また、工場見学は、顧客としては珍しい体験であるため、顧客との関係をより密にすることができます。顧客との関係構築は、長期的なビジネスにとって非常に重要な要素であり、工場見学はそのために有効な手段です。

ブランドイメージの向上

自社の工場を見学してもらう事で、ブランドイメージを向上させることができます。顧客が工場見学を通じて、製品やサービスに対してより深い理解を持つようになることで、その企業のブランドイメージが向上することがあります。

 

また、工場見学は、企業の透明性を高めることができるため、消費者からの信頼度を高めることができます。

競合他社との差別化

自社の工場を見学してもらう事で、競合他社との差別化を図ることができます。顧客が自社の工場を見学することで、その企業が他社と比べてどのような特徴を持っているのかを知ることができます。

 

そのため、工場見学は、企業が競合他社との差別化を図るために有効な手段でもあります。

新たな顧客の創出・製品開発の可能性

顧客との共創シーン 工場見学

様々な人に自社製品の事を知ってもらい、顧客との直接の対話の中から自社の製品開発につながるヒントを得る可能性は十分にあります。

 

工場については閉鎖的で、いかに技術を流出させないためにクローズするか、という考え方を変え、多くの人に自社の商品や技術を知ってもらう事でアイディアや相談を呼び込む方が、大きなメリットを生みます。

 

 

 

以上のように、自社の工場を顧客に見学してもらう事は、マーケティング活動に非常に有効な手段であると言えます。

 

製品やサービスの品質や信頼性のアピール、生産力や技術力のアピール、社員の技術や熱意のアピール、顧客との関係構築、ブランドイメージの向上、競合他社との差別化など、様々な点で効果を発揮するため、企業が積極的に取り組むべき活動の一つです。

 



中間祥二 株式会社こらぼたうん代表取締役
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