マーケティングリサーチと共創マーケティングって違いは?

マーケティングリサーチと共創マーケティングの違いは?

2023年3月7日

マーケティングリサーチと共創マーケティングは、どちらも企業にとってマーケティング戦略を立てる上で重要な役割を果たしますが、その手法やアプローチに違いがあります。

 

マーケティングリサーチでは、企業が中心となって顧客のニーズを調査し、それを新製品・サービスの開発やマーケティング戦略策定に活用します。一方、共創マーケティングでは、企業と顧客が協力して新しい価値を生み出し、新製品・サービスの開発やマーケティング戦略策定、顧客満足度の向上に活用します。

 

共創マーケティングは、従来のマーケティングリサーチよりも顧客のニーズを深く理解し、新しい価値を生み出すことができるというメリットがあります。そのため、中小企業など、リソースが限られている企業にとって、競争力を高め、成長するための有効なマーケティング手法です。


  マーケティングリサーチ 共創マーケティング
中心となる主体 企業 企業と顧客
目 的 顧客のニーズを調査する 顧客のニーズを理解し、新しい価値を生み出す
手 法 定量的調査と定性的調査 顧客と直接コミュニケーションを取り、意見を収集する
活用目的 新製品・サービスの開発やマーケティング戦略策定 新製品・サービスの開発やマーケティング戦略策定、顧客満足度の向上

マーケティングリサーチとは

 

マーケティングリサーチは、顧客のニーズを理解し、ビジネス上の意思決定に役立てるための調査方法です。

 

具体的には、市場規模や成長率、競合環境、顧客の行動や嗜好、商品やサービスの利用状況や評価、広告や販促活動の効果などを調査し、分析することで、市場戦略や製品開発、広告宣伝戦略の改善などの意思決定を行います。

 

マーケティングリサーチは、定量的調査と定性的調査に分けられます。

 

定量的調査は、数値データを集め、分析することで客観的に結論を出す方法で、アンケート調査やインタビュー調査、パネル調査などがあります。

 

定性的調査は、消費者の生の声や意見を収集する方法で、フリーアソシエーション法やグループディスカッション法などがあります。

 

マーケティングリサーチは、顧客のニーズや市場環境の変化に対応するために、企業や団体が常に行っている重要な活動の一つです。

 

マーケティングリサーチを適切に活用することで、企業や団体は、市場の変化や競合環境に柔軟に対応し、より効果的なビジネス戦略を立てることができます。

価値共創マーケティングとは

 

一方、共創マーケティングは、企業と消費者が協力して新しい商品やサービスを開発するためのアプローチです。 

 

企業は、消費者のニーズや要望を収集し、それを元に商品やサービスを開発することで、消費者にとって価値のある商品やサービスを提供することができますし、消費者との協力関係を重視するため、消費者が企業の製品やサービスに対する愛着やロイヤルティを高めることができます。

 

このように共創マーケティングは、企業と消費者が協力して商品やサービスを共同で開発・改善するマーケティング手法です。 

 

企業と消費者は、お互いの知識や経験、アイデアを共有しながら、一緒に製品やサービスを創り上げることで、顧客満足度の向上や新たな市場の開拓を図ることができます。 

 

共創マーケティングでは、従来のマーケティングリサーチとは異なり、消費者と企業が協力して製品やサービスを創り上げるため、より顧客のニーズや要望を正確に把握し、それに応えた商品やサービスを提供することができます。

 

また、企業側は、消費者の意見やアイデアを取り入れることで、より効果的なマーケティング戦略を立てることができるわけです。

 

このように共創マーケティングは、消費者と企業が協力しながら製品やサービスを開発するため、消費者と企業の関係性をより強固にすることができ、ブランドイメージの向上や顧客ロイヤルティの向上にもつながりますし新しい市場の開拓や、競合他社との差別化にも役立ちます。

 

マーケティングリサーチと共創マーケティングは、それぞれ異なる手法・アプローチでマーケティング戦略を策定するのですが、


共創マーケティングは、消費者との協力関係を強化し、消費者にとって価値のある商品やサービスを提供することができる点で、より消費者目線のアプローチと言えます。

共創マーケティングの実践


中間祥二 株式会社こらぼたうん代表取締役
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